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子供達のためのパラダイス獲得への道(1)

毎日が怒涛のように過ぎてゆきます。この病院で9年ほど働いていますが、スウェーデンとは思えないような男女不平等と未だに戦っています。最近、また一人女医さんが退職を表明しました。彼女もそんな男女不平等な職場に不満を持っていた一人ですが、戦いきれずに去って行くのは残念です。苦しい状況にも負けない強い精神力、外科医としての優れた技術と知識、大学病院で必要な研究活動、そして、なんとか喧嘩をせずにうまく同僚と付き合うこと、、、。これら全てが揃わないと、女性外科医として戦い続けることは難しい、、、。私だって、涙が出そうになる程、苦しくて悔しいことが多いけれど、それでも表面的には笑顔で、心の中では歯を食いしばって戦い続ける毎日です。

 

暗い話はこのくらいにして、子供達のパラダイス探しの話をしようと思います。

 

いくらスウェーデンの首都ストックホルムが、東京に比べものにならなほど小さいと言っても、街中に住む我々が週末に子供達と出来ることは限られています。多くの親子は、街の公園などに行って子供を遊ばせますが、そこで目にするステレオタイプは、「片手にカフェラテ、片手に携帯」です。子供たちが生まれてからすぐに、そんな週末の過ごし方は避けたいと思い始め、子供たちのパラダイスを探し続けてきました。子供のために、少し郊外に家を買う人も多いのですが、毎日忙しく働く我々にとって、職住近接だけはどうしても譲れません。予算のこともあり、当初はストックホルムから1時間半くらいの距離にサマーハウスを探していました。夫が車椅子生活なので、バリアフリーであること、あるいは、バリアフリーに改築可能であることは重要な条件。それ以外に、大きすぎず小さすぎない広さ、文明的な生活が送れること(サマーハウスには、水道なし、排水システムなし、という家も多いのです)以外に、私がこだわっていたのは、眼の筋肉のストレッチができる見晴らしの良さ、静けさ、そして可能であれば、海か湖が徒歩圏内と、かなりハードルが高い条件でした。

そんな時に、ある友人にアドバイスされました。いかに距離が大事であるかということ。「1時間以内でないと、頻繁には使えないよ。」と。そうなると、さらに検索範囲は狭くなります。ストックホルム人に人気の地域、Varmdöであっても、離島は論外、陶器のアウトレットがあるGustavsbergでも40分はかかります。もう少し予算的に優しいのがストックホルム北に位置するNorrtälje方面。しかし、Norrtäljeで既に50分。その他、SigtunaやSkokloster、Tyresö、Nynäshamn、Botkyrkaなど。アパート探しと違って目的地までが遠いので、ネットで調べて現地に行くだけで相当な時間がかかります。その友人は、見つけるまでに7年かかったとか。私たちはそんなに待ってはいられません。子供が小さいうちに自然の中での生活を経験させたいからです。私は子供の頃、「やかまし村」のシリーズを愛読していました。まさに、「やかまし村」のような環境を見つけたかったのです。

スウェーデンは森と湖の国です。森の中の湖のほとりにある物件も何件も見ました。しかし、ストックホルムから1時間以内の湖の水質というのは、やはり、海にはかないません。メーラレン湖は別として、その他の小さな湖の水は淀んでいて泳ぎたいとはなかなか思えず、海の水の美しさには及ばないなあと感じるようになりました。そこで海辺に近い場所を探してみると、車椅子で水辺に行けそうな平坦な土地というのはありそうでないのですね。高速道路から距離があると時間がかかりますし、近ければ高速道路からの音が聞こえる。Norrtälje近郊では、場所によってアーランダ空港へ離着陸する飛行機の音がする。それも、毎分のように。時間をかけて現地に行ってみたけれど、がっかりすることばかりで、このままでは永遠にサマーハウスを見つけることができないような気さえし始めていました。

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