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日本国民よ目を覚ませ

有料会員記事だが、読めるところまでこちらを是非読んでいただきたい。

河野外相が、サウジアラビアを公式訪問した。

(外務省HP)

2018年10月にサウジアラビア国籍のジャーナリストがトルコのサウジアラビア大使館でバラバラ殺人の餌食になったニュースはサウジアラビアの悪行をさらに世界に知らしめ、震撼とさせた。サウジアラビアは否定し続けるが、トルコは大使館内の録音を含め十分な証拠を握っており、サウジアラビアの皇太子の命令で彼が殺されたことは主観、客観的にみて明らかである。この事件を契機に、スウェーデンを始め、ヨーロッパ諸国はサウジアラビアと距離を取ったり、制裁を加えたりしている。スウェーデンはサウジアラビアへの武器の輸出を減らしたし、ドイツに至っては武器の輸出を中止した。

しかしながら、アメリカはトランプ大統領が、サウジアラビアの王室と蜜月にあることから、強硬な姿勢に出ないために、全体としてサウジアラビアの痛手が大きくなっていないし、依然として皇太子は権力者として君臨している。

サウジアラビアは、イスラム教の国の中でも最も悪名が高い。その原因の一つとして、女性の人権が全く認められていないことがある。未成年の女性は父親、あるいは兄弟が全てをコントロールし、多くは児童婚を含め、男性の決めた結婚相手と強制的に結婚させられる。女性が反抗すれば、石投げの刑を始め、父親や(ときには母親や兄弟により)殺されることもある。最近でも、サウジアラビアからタイへ逃亡した18歳の女性が、本国へ戻れば家族に殺される、と訴え、すんでのところで第三国に亡命できたというニュースが報道された。数年前のニュースであるが、サウジアラビアのIKEAが、カタログから全ての女性を消したことが有名になった。

我が国日本の態度はどうか?日本は原油の40%をサウジアラビアから輸入している。ヨーロッパ各国がサウジアラビアと距離を置く中で、外相が笑顔で皇太子と歓談。もし、これがスウェーデンの高官だったら、国民からとんでもないブーイングを受けるだろう。日本国民は無知すぎるため、あるいは、日本の報道が偏向しているため、外相のサウジ外遊に関して感想を持つこともない。あまりにお粗末だ。

冒頭の朝日新聞の記事にある動画もご覧いただきたい。外相がユニチャームの工場を訪れる。

「サウジでは、女性は家族以外の男性の目に触れないよう、全身を覆うマントのような民族衣装「アバヤ」を着るべきだとされている。」「サウジでは、イスラム教の影響や現地の慣習で、女性は家族以外の男性と公共の場で同席したり会話したりすることはタブーだった。長年、法律で職場での男女の接触は禁止され、女性の仕事や活動は制約されてきた。」

と記事にある。民族衣装とは良く言ったものだ。要は、女性を男性の所有物とする衣装のことだ。ヒジャブやニカブなどの衣装を許容している女性たちは、「宗教」、「文化」を盾にとり、決まって自己弁護をしようとする。それらを全て否定するつもりはないが、「女性蔑視の象徴」であることも事実である。サウジアラビアに都合の悪いことには触れず、アメリカに習って原油国に愁眉を送る日本政府や政府の顔色を伺う日本のマスコミには幻滅する。

女性蔑視だけでなく、イスラム教というのは他の宗教に比べ残酷な宗教だと感じている。ハンムラビ法典に始まった、「目には目を」という同害報復をコーランは認めており、数年前には、4歳の子供を失明させた犯人の目を失明させる刑がイランで行われたニュースは有名であった。イスラム教に基づいた法律をシャリア法というが、つい先日、ブルネイで、シャリア法に基づく新しい法律が制定され、同性愛者同士の性交は死刑(旅行者も同様)、姦通罪を犯した者は、死ぬまで石を投げつける石打ちの刑などが施行されることになった。

個人的には、クリトリスを切除された女性がその合併症で受診することに遭遇したことがあるが、悲惨極まりない。長くなるので別の機会に譲るが、それを行う者が、同じ女性であることにも驚きを覚える。これも別の機会とするが、家族の決定に背いたり、非ムスリム者と結婚しようとする娘やその相手が、父親、兄弟、ときには母親により殺害されることが珍しくないスウェーデンに住んでいると、日本では知り得ない世界の恐ろしさを体感する。日本に住む日本人にも、こういったことを知ってほしいと切望するし、今回の外相のサウジ訪問に、ただただ驚き、悲しみを覚えた次第である。

4 comments to 日本国民よ目を覚ませ

  • hiroshi

    お久しぶり。日本は驚きの10連休中ですが、私は今日5日からEU出張で、明日までUppsalaです。毎度のことながら、Arlandaからの車窓の美しい事! 首都から1hr以内など、とても日本の感覚では想像できないです。もうしばらくすれば、菜の花畑の黄色い絨毯が飛行機から眺められるでしょうね。

    さて、子供の日に日本の子供の数が38年連続で減少しているというニュースが流れています。よく、女性の高学歴化とか社会進出を理由に挙げていますが、共働き98%で高学歴のスウェーデンの出生率が2弱であることを考えれば、日本社会の女性に対する優しさの「程度」が見えてきちゃいますよね。移民(来てくれるかどうかわかりませんが)に頼らざるを得なくなった時に、はたして目覚めることができるのかな? 全投票権の50%は女性が所有しているのですから、少しずつでも彼女たちの理想に近づけるよう活用してもらいたいものです。

    • drpion

      コメントありがとうございます。私も、菜の花の黄色い絨毯は大好きです。

      そうですねー。日本はまだまだ女性に優しくない国だと思います。また同時に、日本女性の自立するという自覚も足りないですね。移民にきて欲しくないという人も多いようですが、移民を受け入れるのでないならなば、女性が働くことは労働力を確保する上で必須ですし、スウェーデンのように全ての国民が働いて納税する義務があるという認識がないように思います。女性も男性も、そして国も変わらなければいけませんね。

  • nona

    ご無沙汰しています。
    ヒジャブやニカブなどは1970年代に中近東で広まったファッションだと何かで読みました。それ以前はムスリムの女性もとくにドレスコードに今ほどうるさく言われなかったとのこと。コーランにも女性はスカーフ被れなんて書いていません。ということは、頭スカーフは結局宗教どうこうよりもやっぱり中近東の男尊女卑の文化に基づいたドレスコードなのかなーと思うと、それをファッションとして受け入れようとする日本の無知さに危機感を覚えます。

    ちなみに南アフリカ出身のジャーナリストWilliam Bolithoが12 against godsという本の中で預言者ムハメッドについて面白いことを書いています。以下、ムハッメッドの章の冒頭分より引用(時間があったら是非本文もお読みください)。

    「The start of Mahomet’s adventure, or in its more usual synonym, the basis of the Mahomedan religion, is this preoccupation of his with the fortunes of his native town. Squeamish pedantry may object to the triviality of the phrase which fits nevertheless with a precision no other can give: Mahomet was a “home-town booster,” and this conception will unlock the many obscurities of his life and his doctrine, with which the most subtle theological speculations and the most careful minutiae of history are incapable of coping with. The door by which he enters is this: “How can we attract the whole world, at least the whole of Arabia, yearly to the Ka’ba?” And the vision of One God, greatest common denominator of religion, is the solution, not the prime inspiration. In fact Mahomedanism is a religion, because Mecca’s problem, as a religious town, was religious. The rhapsodies, the epilepsies of the man while he is still struggling toward his invention, are the symptoms of a process which they sometimes assist and sometimes retard; if they were taken as analogous to the painful mental straining of a Rotarian enthusiast racking his brain for a world-beating slogan for the town of his heart it might be irreverent (we regretfully foreswore reverence at the beginning of these studies) but it would not be a joke; nor a mistake.」

    そもそもイスラム教自体が、宗教というよりは「町おこし」政策として始まった?!と考えると信仰者やほかの人の心の平穏なんぞ二の次な態度にちょっと納得がいきます。
    コメントすごーく長くなっちゃいました。ごめんなさい。

    • drpion

      nonaさんならではのコメント、ありがとうございます。

      スカーフが男尊女卑の象徴でないとする主張には、どうしても無理があると思うんですよね。まだ小さな子供がスカーフを被らされているのを見たりすると、ムッとしてしまいます。そう、日本人は本当に無知ですよね。ユニクロなんて、ヒジャブファッションを売り出してますが、理解不能です。
      https://fooddiversity.today/article_15663.html

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