12月29日、30日は通常勤務で、30日が年内の仕事納めに当たります。私は両日共に手術日でした。
オペ室にやってくると、ドアにこんな張り紙が!
今年のロボット前立腺摘出術が603件(601は間違い)で、ヨーロッパで最も多くの症例をやったという内容。しかし、1件目に時間がかかって2件目をキャンセルしなければならないと、この数が少なくなる訳で、ちょっとプレッシャーですが、看護師さんサイドからのこんな張り紙は、張合いになります。
1件目はハイリスクの前立腺癌で、リンパ節郭清をバッチリやりましたが、どうした訳か腹腔内は腸管の癒着が高度で剥離に時間 がかかり、さらに腫大したリンパ節が大血管に癒着していて、難しかった。それでも、正午くらいには終了したため、2件目も問題なく手術できることになり、ホッとしました。最後の症例は中レベルのリスクの前立腺癌でした。しかし、結構大きな中葉があっ て、多少時間がかかりましたが、1時間半弱で終了。結局、16時前には終わり、良い締めとなりました。
本格的にこの手術を始めたのが、去年の9月。数えてみると、これまでに100例弱を執刀しましたが、通常の症例であれば1時間前後、難しい症例では2時間程度、リンパ節郭清を徹底的にやっても2時間から3時間弱で終了するようになり、自信がつきました。外科医としては、麻酔科の先生に褒められることは非常に名誉なことなのですが(麻酔科医はどの外科医が上手か下手か、良く知っています)、最近も、「とってもエレガントな手術ね!」と過分な褒め言葉をもらい、とても嬉しく思いました。手術で時間や出血量を競う外科医もいますが、もちろん、上手な外科医は短時間で少ない出血量で手術しますが、癌であれば根治性、そして、機能温存という面でも、優れた結果がなければいけません。その点でも、私の手術後の癌の根治性や尿禁制(尿失禁がないこと)の割合は非常に高く、満足のいくものでした。インポテンスに関しては、自慢はできませんが、、、。
新しい年も、さらに研鑽を重ね、よりメスの切れる外科医を目指し、また、愛のある診療を心がけたいと思います。
明けましておめでとうございます。
暮れのギリギリまでお仕事お疲れ様でした!
最後の一言で笑ってしまいました
Erikaさん。こちらこそ、おめでとうございます!
今年も元気に頑張ってくださいね〜!
明けましておめでとうございます。
私も30日まで勤務でした。
日本とは違い、年始もスウェーデンは早いのでしょうか。
数年のスパンでスウェーデンへ移住し、医学や福祉について学ぶための土台作りをしたいと考えております。
そんな私にとってはとても励みとなるブログです。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
walsingamさん。おめでとうございます!
年始も2日から通常勤務です。今年もよろしくお願いいたします。
1年間の成果お疲れ様でした!
そんな素敵なdrpion先生に比べてワタシの体たらくと言ったら。。。
毎日の仕事でルーティンに流されず
『エレガント』と称されるようなメスの影には
先生の努力が積み重なってらっしゃると言うことですよね。
自分に甘いワタシですが今年は
ブラッシュアップ&チャレンジを考えています。
倦まず弛まず自分なりに積んで行きます!
(宣言しないとできない自分なのでこの場をお借りしてw)
双子ちゃんの写真もですがお仕事報告も
いつも励まされているのです!
こぐまなみんさん。
美化していただいてありがとうございます。お言葉を励みに精進してまいります。
私も、周りで頑張っている人を見ては、自分も頑張ろうと改めて思う日々です。