私には、学年にして2つ離れた妹がいます。彼女は私と同じように、付属高校から推薦で医学部に入り、医師となりました。私が研修医として忙しくしているのを見て、彼女は予防医学、公衆衛生学を専攻することにしました。
現在は、大学で教鞭を取るとともに、企業の産業医としても働いています。以前、父が絶望的末期癌(腎癌の多発性肺転移)から奇跡の復活を遂げたことはブログに書いたことがありますが、2年ほど前に、さらに転移性進行性耳下腺癌と診断され、耳下腺全摘除とリンパ節郭清をし、多くのリンパ節に転移があったため頸部に放射線治療をしました。組織型としては最悪のものであったため、5年生存率は0に近かったのですが、驚くべきことに現在まで再発なく経過しています。外科医としては(以前は耳鼻科を専攻していたこともあり)、半年以内に再発するだろうと予測していました。また、耳鼻科時代に、頸部隔清ののちに放射線治療をした患者さんを沢山見ましたが、口内炎、咽頭炎などの副作用が激しく、飲食がままならないのが常でした。ところが、父の副作用は、それに比べたら軽微なものでした。
妹は、栄養療法に興味を持っており、そのこともあって、現在、スウェーデンに栄養療法に関する実験をするためにサバテイカルを取ってきています。父が放射線治療をしている時には、彼女の最も大きな関心である、水素療法とビタミン療法(特にビタミンC)を毎日自宅で父に行っており、私も実際に大きな効果があるのを目の前で見たため、非常に驚きました。
妹もブログを始め、彼女の関心のある栄養療法や、スウェーデンでの出来事を書いています。
もしご興味のある方がいらっしゃれば、是非、ご覧になってください。
妹も、父の闘病について書いています。(こちら)
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