前記事のユダヤ人医師のイジメのニュース。
辞任した部門長はスウェーデン人。
そこで、誰がユダヤ人医師を虐めていたのかというのは、多くの人の知りたいところ。
その医師についての詳しい情報は、まだ報道されていません。内部情報が回ってくるのは時間の問題だとは思いますが、複数の同僚と話をしてみると、同じ人物像が浮かび上がってくるのに驚きました。
「普通のスウェーデン人が、ユダヤ人を嫌う理由は全くないよね。」
『では、誰が?」
「勿論、あのグループだよ。」
「あのグループって?」
「モ・ス・リ・ム、に決まってるでしょ。」
大半の日本人は、モスリムとユダヤ人の確執についてはあまり知りませんよね。
でも、日本の外では当たり前のことなんです。
ユダヤ人は勤勉で優秀で、成功している人も多いですし、以前のキリスト教徒との対立は別として、現在では問題なく融合しているのが通常。しかし、モスリムだけはユダヤ人を嫌っている。スウェーデンでも、ユダヤ人を狙った殺傷事件が複数報道されていますが、加害者はモスリム系のスウェーデン人です。
だからこそ、今回のユダヤ人医師のイジメ問題に関しては、多くのスウェーデン人が、加害者はモスリムだと信じています。この点に関しては、加害者が判明したときに報告したいと思います。
この週末、私が執刀した膀胱全摘の患者さんが、術後性麻痺性イレウスになっているので、オンコールではないのですが夕方病棟に出かけてきました。誰がオンコールかで、信頼度が随分異なるんですね。カルテの記載はないし、輸液のオーダーもないし、自宅からカルテをチェックしていたら、イライラするだけだったので、やはり自分で患者さんを診察するのが一番。
ちょうど、看護師さんたちが夕食中の時間だったので、休憩室へ行くと、、、。
見事に全員が非スウェーデン人。
週末の夜勤。勿論、やりたくないでしょう。人気のない仕事は非スウェーデン人がする。
掃除をやってくれる人たちも全て非スウェーデン人。
日本でも同じ現象が起こっている。
移民に反対している日本人は、どう考えているのかなあ。外国人がいなかったら誰が人気のない仕事をするの?って。
日本は島国だから、外で起こっていることを肌で感じにくい。反ユダヤのモスリム。私が苦しんでいる、モスリムの男尊女卑という価値観。いくら頑張ってもどうしようもない問題。東京医大問題なんてチッポケに感じてしまう。
日本もやっと安倍首相が「移民」課題を国会に上げてきました(決して移民という単語は使いませんが)。見ざる聞かざる言わざる、臭いものにはふたをする国民性でも、少子高齢化・国際競争力低下という現実には対応せざるを得ない所まで来ています。
これで2度目の「開国」をしたとして、恐ろしいのは我々の「差別化」意識です。なにせ「内」と「外」の使い分けに長けてますから。「差別意識」は高さ厚さ硬さが人それぞれで、更には個人(1:1)とグループ(n:m)とで変わるから厄介です。また、今回の開国は西欧列強にではなく事実上対アジアですので、我々の醜さが顕著に表れるのは不可避。。
それならば、ということで、数年後に迫った非サラリーマン生活のためにも、日本語教師の資格を取ろうかと考えている昨今です。AIによる翻訳機発展は素晴らしいですが、行間や表情の対応にはまだ難しいし、何より現地語を生で発信・受信することが「同じ釜の飯を食う」ことの第一歩と考えるからです。
素晴らしい本音コメントをありがとうございます。おっしゃる通りです。2回の世界大戦を通じて、「差別化」のベースができたのだと思いますが、以来、全く変わっていませんよね。しかし、2度目の開国をして、アジアからの移民を受け入れる決断をしても、今後、思うように人はやってこないと思います。アジアでも、フィリピン以外は少子化が進んでいます。そうすると、より働きやすい、より滞在しやすい国に人は流れます。日本語の壁は大きい。日本語教師!いいですねー。日本人が移民に対し、「同じ釜の飯を食う」対等な仲間と感じるようになればいいなあと思います。