今年のスウェーデンの夏は、歴史的猛暑でした。連日30度を上回り、、、というと、日本に比べたら大した気温ではないはずなのですが、何しろスウェーデンの住宅は基本的にクーラーがついていません。自宅のリビングは西向きで、リビングに続くテラスの気温は上がる一方。
室内、29.9度、テラス40度。これが続いては、たまったものではありません。扇風機を買いに走りましたが、全ヨーロッパ的に売れ切れだということ。湿度の低いことがせめてもの救いでしたが、、、。
この夏は、7月に1週間、8月に1週間お休みを取りましたが、基本的に働いていたため、5週間、6週間と続けて休暇を取る同僚が多い中、人手不足の現場でてんてこ舞いでした。私をトップにして、下が専門医を取って1、2年ほどの先生しかいないときなどは、毎日基本的に私が大手術を担当していました。そういうときに限って、骨盤壁にまで浸潤した膀胱癌の膀胱全摘などがあったり、外科のお手伝いで夜間の手術が続いたりしました。せめての救いは、現在ベネズエラからの優秀なフェローがいるのですが、彼が助手をしてくれたこと。それでも、メスは私が握っている訳で、最終責任は私にあり、誰も頼れる人がいないという毎日は辛いものがありました。そして、オンコールも複数回。オンコールは自宅待機ができますが、電話での会話だけで重大な判断をしなければならないこともあり、始めた当初は気分の良いものではありませんでした。やはり、患者さんを診察して判断を下した方がすっきりしますが、これもコストの問題ですから仕方がありません。仕事が済んだら家へ直行。ひたすらやんちゃな双子の世話をして、座る暇もなく双子が寝るまで。
そんな夏、無事に双子は2歳の誕生日を迎えました。
壁に掛けてあるマリメッコの生地の後ろにかくれんぼのつもり。「頭隠して、、、。」とはまさにこのことです。
テラスにビニールプールを出して水遊び。こんなに表情豊かに、大きくなりました。
おしゃべりも沢山してくれるようになりました。子供の成長の早さ、脳の柔らかさには驚かされます。
ブログを開く時間もない毎日ですが、もう少したびたび更新できたらいいなと思っています。
以前より興味深く先生のブログを拝読しています。
少しお聞きしたいのですが、今回の記事のベネズエラのフェローや以前登場したギリシャ人のフェローはどのようなプロセスでフェローのポジション得てきているのか興味があります。
当方整形外科医15年目の整形外科医専門医です。
よろしくお願い致します。
いっしー先生。コメントありがとうございます。
私の科の教授は、ロボット手術ではかなり名が通っているため、学会のライブ手術などで術者をすることも多いのですが、そんな関係で、教授にコンタクトをまず取る人がほとんどです。ノーとは言わない教授ですので、その後は奨学金などの手配をした上で、フェローの順番待ちになります。一時期に多くのフェローを受け入れることは不可能ですので、かなり先まで埋まっているようです。ベネズエラのフェローは、スウェーデンが気に入って、移住を考えており、仲間が増えて嬉しい限りです。
御多忙の中、丁寧な回答を頂き有難うございます。
直接ボスと交渉されていたんですね。
内容から察するにフェローの場合、先生のように語学試験、見習い期間、永住権獲得等を経ていないlimitted permitでの勤務になるようですね。
今後もブログ楽しみにしております。
いっしー先生。ありがとうございます。短期間限定の医師免許というのもあるようです。
まずは二人の2歳のお誕生日おめでとうございます!!
一足先に2歳を迎えていた三男坊が今いやいや期のピークなのですが
主人&お兄ちゃんたちのフォローがナイスで
母のワタシは楽をさせてもらってます。
直接交渉(するかしないか)を求めると決まって断られるます(笑)。
選択の提示(これをする?あれをする?)だと選択に関心が向くので
うまくいく・・・とこれもお兄ちゃんたちが上手です。
しないという選択を消されていることには気づかないところが
可愛いものです。
夏の疲れは秋に出やすいのでお大事になさってくださいませ。
こぐまなみんさん。
お兄ちゃんたち、頼もしいですね〜。私も爪の垢を煎じて飲ませていただかなければ、、、。しかし、ついついぷっつんしてしまうことも多く、毎回反省してそのあと、ぎゅーっと抱きしめています。
週末は疲れを癒すためのものであるはずなのに、二歳児の相手では、保育園に預けて仕事していた方が楽だと感じられるほどです。専業主婦の方、尊敬します、、、。