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ソフィア妃誕生が難渋した訳

今日、マデレーン妃が第二子である長男を出産しました。カロリンスカではなく、ダンデリード病院だったようです。土曜日の結婚式に出席した2日後、何というグッドタイミングでしょう!母子ともに元気とのことで、とても嬉しいニュースでした。

 

この記事は、お待たせ、ソフィア妃のお話。

「ソフィア妃はトップレスのモデルをしていた。」

と意地の悪いジャーナリストは書いていますが、このヘビで胸を隠している写真は有名です。

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ヘソピアスも。

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royalista2右脇の大きなタトウ〜。

03-Prince Carl Philip and Sofia Hellkvist rest in Saint-Tropezこれは蝶のモチーフです。

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そして、「光」という漢字の入った背中のタトウ〜(余談ですが、スウェーデンでは、このようにブラが見えていても全く気にしません。)。

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Hovet(宮内庁のようなもの)や、国王、王妃は、ソフィアとの結婚に反対だと報道されていました。また、結婚の前に、複数あったタトウ〜の一部を外科手術で除去したという報道もありました。

 

こちらは、初めて公式の場に二人で登場した際の写真。2014年のノーベル賞晩餐会です。

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このときのドレスでは、背中のちょうどタトウ〜にあたる部分にデザインが施され、タトウ〜がどうなっているのかはわかりませんでした。しかし、ノーベル賞の晩餐会では、所謂、ホスト側の立場にあるので、タトウ〜があったとしたら、何とも素敵な心遣いであったと思っていました。

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今回の結婚式では、背中が少し下がったデザインのドレスだったため、タトウ〜の行方が注目されました。

 

結婚式のテレビ中継では、ウエデイングベールに隠れて中々見えませんでした。撮影してはいけない申し合わせなどあるのかと思いながら見ていると、タトウ〜発見!健在でした。私の感覚では、とても美しくエレガントな彼女の花嫁姿の魅力が半減してしまい、とても残念に思いました。

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婚約に至るまでに散々批判されたタトウ〜。パーテイーでの王子のスピーチによると、この二人は何度も別離を試みたのだそうです。いかに開かれたスウェーデン王室といえども、タトウ〜入りのトップレスモデルに対するハードルはなかなか低くはならなかったのでしょう。ビクトリア皇太子の結婚の際は、ダニエルが庶民だったことや、高校の成績が低いこと、(おそらく遺伝性の)腎疾患による腎不全のため、父親から生体腎移植を受ける予定だったことなどで、これもあっさりとはいきませんでしたが、両者ともに粘り勝ちといったところでしょうか。日本の皇室なら、無理なのではないかしら。

ヨーロッパの王室は日本の皇室にくらべて、とてもおおらかです。ノルウェーのメッテ・マリー妃は、以前にも記載したことがありますが、シングルマザーで、薬物使用の経験者でした。スペイン王妃のレティシア妃は、バツイチでした。

しかし、スウェーデンでも、若者を中心にタトウ〜の人気は高いようですが、やはり、学歴や職業などで区分される特定のグループで多くタトウ〜を入れている傾向は否めません。例えば、周りの医師をみてみると、タトウ〜を入れている人はほとんどいません。

ソフィア妃がタトウ〜や、トップレスモデルの経歴については、「私の過去は過去」とか、「過去を後悔しない」とか美談に仕立てられているのも耳にしますが、そう表現できるのは、彼女が結婚へこぎつけることができたからこそです。「過去」が理由で結婚に反対され、別離を決意しなければならなかったときには、その「過去」を呪ったに違いありません。また、タトウ〜の一部の消去手術をしたり、ノーベル賞の晩餐会では隠してみたり、今回のウエデイングドレスを選び、批判もあることを承知で敢えてタトウ〜を披露したりするなど、それぞれに意図があることは間違いないでしょう。

 

 

 

マデレーン王女に第一子誕生

少々遅くなりましたが、スウェーデンのマデレーン王女に第一子である女児誕生のニュース。ニューヨーク時間で、2月20日22時41分。

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Leonoreと名付けられました。ママに似て、美人さんですね~。

ハネムーンベビーだと思っていましたが、ちょっとフライイングだったのですね。スウェーデンでは珍しいことではありませんが。

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去年の結婚式のパーテイーで喫煙するために外に出てきたマデレーンの写真(記事)。このときは、既に妊娠中だったということになります。

 

article-2564873-1BB337DC00000578-366_634x856出産後の記者会見でのChris。

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ベビーの足型を披露。

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Leonoreには王女のタイトルが与えられていますが、今後に課題は残ります。王女であるからにはスウェーデンで教育を受けなければならないのですが、家族はニューヨーク在住。ニューヨークでマデレーンは一応、王室を代表して働いていることになっています。しかし、所詮、マデレーンがニューヨークに住むために用意されたポジションに過ぎません。もともと、国民には評判の悪い彼女。いっそのこと、きっぱりとプリンセスのタイトルを返上すれば良いと考える国民も多いのですが、美味しいとこ取りをしてきた彼女には難しいかも。

 

Estelle王女、2歳の誕生日

2年前の2月23日、カロリンスカ大学病院で、皇太子ビクトリアの第一子、Estelle王女が誕生しました。そのときの記事はこちら

病院での記者会見で、ダニエル王子が、

「Känslorna var “all over the place”」(My feeling was all over the place)と語ったのは、名言として何回も報道されました。当時、私も妊娠中でしたから、様々な思いが胸をよぎりました。

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この写真は、お誕生日を前にHovetから発表されたもので、少し早めのお誕生日をHaga城でお祝いしたところ。実際のお誕生日には、ノルウェーにいらっしゃったとか。

素敵なご両親に大事に育てられている雰囲気が伝わってきます。双子と同級生であるだけに、Estelle王女の成長には興味津々の母です。

ビクトリアは、このウクライナの緊迫した情勢の中であっても、パラリンピックのためのソチ訪問をキャンセルしないとか。頭が下がります。可愛い盛りのわが子を置いての旅、想像するだけで心が痛みます。

御里が知れる!?

世界一美しい王女と金持ちビジネスマンの結婚の宴が終わったところで、水を差すような話題を。

王女と大金持ちのカップルですから、双方ともお育ち良く、、、と思いがちですが、このカップルの場合、違うようです。

Madeleine王女は最初の婚約を、婚約者の不貞のために破棄せざるを得なくなり、深く傷付いてニューヨークに渡りました。そこで結婚相手のChrisに出会った訳ですが、ニューヨークでは、母親であるSilvia王妃が関わるWorld Childhood Foundationのお手伝いをするということになっています。

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もともと、これ自体が、Madeleineがニューヨークにいる理由をわざわざ付けた(付けざるを得なかった)ようなものである印象は否めず、スウェーデンの王女がニューヨークに住むことを、スウェーデン国民は快く受け入れている訳ではありません。これまでも、スウェーデン国内での重要な行事を欠席するということも複数回ありました。結婚後もニューヨークに住むということで、Madeleine王女に対する批判の声も小さくないのも理解できます。

婚約後、仰天ものの事件がありました。ニューヨークでカップルを追いかけるジャーナリストに対して、Chrisが、、、。

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連れているのは、Madeleineの愛犬。しかし、これはないでしょう。庶民であってもはばかられるこのジェスチャー(記事)。スウェーデンの王女の婚約者には、到底ふさわしくないという議論はありましたが、いつの間にかもみ消されました。

実は、エレガントとはかけ離れたお似合いのカップルとも。Madeleineが喫煙者であることは良く知られていますが、これは、二人がアルプスにスキーバカンスへ行ったときの写真(記事)。

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喫煙という行為がエレガントではないと言ったら、喫煙者の方にお叱りを受けるかもしれませんが、医師である私からみれば、エレガントでないだけでなく、まさに、「百害あって一利なし」であり、さらには副煙流により、他人の健康にも害を与えるものですから、喫煙者の知性、品性を疑ってしまいます。しかも、Madeleineはプリンセス、、、。

 

結婚式の直前の事件。
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Madeleineがバス専用路線を走行して、警察に制止されたというニュース。しかも、その際、彼女は「自分は王室の人間だから、治外法権だ。」という反論をして、それに確信を持てなかった警察は一度釈放したのだそう。その後、治外法権は国王のみということが判明し、このように報道されました。

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携帯で会話をしながらハンドルを握るMadeleine。スウェーデンでは何とまだ、運転中の携帯の使用が禁止されていないのです。

自分の結婚式の直前に、結婚式の準備のために市内に車で出掛けて、数分?数秒?の時間節約のためにバスレーンを走行。何という軽はずみな行動か。

 

お次は結婚式当日。まずは直前のChris。場所はグランドホテル。

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何と、Chrisは、ホテルのバーでビールを2杯ひっかけます(記事)。私もこの少し前に、高円宮妃久子さまとの接見が終わってこのバーでお茶をしました。もう少し座っていれば、この光景が見られたのでしょうね。王女との結婚式といえば、重要な仕事のようなもの。やはり、かなり不謹慎、非常識と言われても仕方がありません。

 

式のあと、しきりにガッツポーズをしてみせるChrisも品がないと思いました。もうすぐ40歳になる男性とは思えません。ドロットニング城で行われたパーテイーでは、Chrisが何回も喫煙のために出てきたのが確認されたそうですが、こちらも驚愕、、、。

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ウエディングドレスでタバコって、、、。

 

皇太子Victoriaと比較して、いつも美人だと言われ続けたMadeleine。見た目の美醜も重要なのかもしれませんが、歳を取れば失われてゆくもの。歳を取れば取るほど、内面から滲み出る美しさが大切になります。プリンスDanielも国民には絶大な人気があります。それは、彼のお人柄によるものです。MadeleineとChrisのように美男美女のカップルではないかもしれないけれど、私もVictoriaとDanielのカップルの方が好き。歳を取ったら、VictoriaとDanielの方が美男美女になるに違いありません。VictoriaとMadeleine、出てきた「御里」は同じなのかもしれませんが、人間の格が違う、、。庶民のDanielと大富豪のChris。品格はお金が作るものではないのですね。国民は良く見ているもので、王室で一番人気はVictoria、続いてDaniel。最下位はMadeleineです。Victoriaを80%以上の人が評価しているのに対し、Madeleineは僅かに10%台。

 

慶事に水を差すつもりはないのですが、皇太子夫妻のファンとしては慶事が終わったところで一言申しあげました。

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各国王室、皇室からのゲスト。
お隣、デンマークの皇太子フレデリックと皇太子妃メアリー。
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ノルウェー皇太子夫妻。このドレスの色、好きです。

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北欧の王室は仲良し。

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デンマーク第二王子のヨアキムとマリー。後方は、新郎の母。

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最近結婚した、モナコ皇太子は欠席で、皇太子妃が単身出席。元競泳選手だけに美しいプロポーション。

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日本からは、高円宮久子さま。とてもエレガント!

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蛇足ですが、カールフィリップ王子の彼女、ソフィア。次は彼らの結婚式?

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やはり、私はビクトリアのドレスが一番の好みです。

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ゲストは、王宮からなんと普通のバスでボートまで。

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そして、衝撃だったのは、ビクトリアでさえ同じバスに乗っていたこと!流石、スウェーデン!

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結婚式に先立って、同じ朝、高円宮久子さまとの接見がグランドホテルでありました。30名程の邦人が招待されたのですが、久子さまへ渡邉大使から一人一人の紹介があり、一人一人とお話をなさいました。とてもお美しく、エレガントで、知性的でした。分刻みのスケジュールで、あのように完璧な対応をなさるのは、並大抵のことではありません。頭が下がります。

 

女性はスーツかワンピース。スカート丈は膝下。こちらからの質問、そして、近距離での写真撮影はご法度というルールでした。式でお召しになっていた青いドレスがとてもお似合いで、日本が自慢できる久子さまでした。

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新婦が選んだドレス(HovetのHPより)。Valentinoのものだそうです。20130608-Valentino_507式では左右対称に見えたショルダー部分ですが、その後にオフショルダーでお召しになっていて、その変化も素敵でした。個人的には、Victoriaのドレスの方がシンプルで好みですが。

ブーケはこちら。

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とても素敵ですが、もう少しグリーンがあると、ドレスに映えたかも。

皇太子ビクトリアとプリンスダニエルは、エステル王女とともに式へ。

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ママとパパからのキス!

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やはり、一歳児には辛い結婚式。ビクトリアのスピーチでは我慢できず、パパがママの傍へ連れて行きます。

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わが子と同い年なので、ついついエステル王女に目が行きます。ということで、ゲストのファッションは次へ。

世界一美しい王女ご成婚

6月8日はスウェーデン国王の末っ子、次女のMadeleine王女の結婚式でした。以前から、彼女は世界一美しい王女と言われています。彼女は長年交際していた彼との婚約を破棄したという過去があります(記事12)。傷心の彼女がニューヨークへ渡り、そこで出会ったアメリカ人ビジネスマンと婚約したのが去年(記事3)。婚約者Chris O’Neillは1974年ロンドン生まれ。彼の両親は投資銀行を設立します。父親は亡くなっており、異父兄妹が5人いるようです。母親はプリンスチャールズと親交が深いとか。スイスの名門高校、その後ボストン大学を卒業し、コロンビア大学でMBAを取得という経歴の持ち主。

王宮内の教会で16時より挙式。(写真は、SVD、Aftonbladet、Expressenより拝借しております。)madeleine_1044834d

 

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挙式後、王宮の外へ出てご挨拶とキスのご披露。

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ガッツポーズも。

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王宮からボートまで、馬車でパレード。

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パーティーが行われる、居城、ドロットニング城までクルーズする船へ乗り込みます。ゲストは3隻のボートに分乗し、最後のボートに、各国の王子、王女、そして、新郎新婦が。日本からいらっしゃった高円宮妃久子さまもこのボートに。

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ビクトリア皇太子、デンマークのフレデリック皇太子とヨアキム王子、スウェーデン首相ラインフェルトなどの姿が上階に見えます。

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メーラレン湖の警備も大変。

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甲板でガッツポーズの新郎。少し子供っぽい。

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ドロットニングホルム城に着いてから、船を最後に降りる新郎新婦。まるで絵のようです。

 

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パーティーには580名ほどが招待されました。新郎の斜め後ろに高円宮久子さまのお姿が見えます。

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シェフは、オペラシェラーレンのStefanoです。パーティーはプライベートということで、報道されませんでした。

Hovet(宮内庁のようなもの)から発表された写真。

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彼は結婚後もビジネスを続けるため、問題が起こるのを避けるためにプリンスのタイトルを取得しません。また、ビジネスに関しても、スウェーデンに関する投資などには関与しないことが条件です。

 

次の記事では、招待客のファッションなどを。

オランダ新国王即位式

4月30日はオランダのウィレム・アレクサンダー皇太子が、母親のベアトリクス女王の退位に伴って、新国王に即位しました。ベアトリクス女王は1938年生まれの75歳で、健康上の問題もなく、退位は新しい世代に任せるべきという女王自身の信念に基づくものだそうです。

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女王には3人の王子があり、長男である皇太子が新国王に即位しました。皇太子妃マキシマは私のお気に入りでもありますが、アルゼンチン出身。

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二人には3人の女児がいます。

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女王には8人の孫が。

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即位式には、日本からも皇太子夫妻が参加。

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スペイン皇太子夫妻。

ベルギー皇太子夫妻。

デンマーク皇太子夫妻。

チャールズ皇太子夫妻。

勿論、スウェーデン皇太子ビクトリア夫妻も。

新国王がバルコニーから。

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前女王もきっと肩の荷がおりたことでしょう。

晩餐会では、皇太子殿下とスウェーデン皇太子夫妻のショットも。

ベアトリクス女王は在位33年ということでしたが、ご自分で身を引く時期を決めたことは天晴れだと思います。イギリスや日本のように超高齢の女王や天皇が頑張ることも良いのでしょうけれど、働き盛りの年齢があるのと同様に、位を辞する時期もあった方が良いような気がします。スウェーデンなどは、現国王の評判が下り坂で、まだ60代であるにもかかわらず、ビクトリア皇太子へ位を譲るべきだという世論があるくらい。

オランダ王室についてはマキシマ妃のことくらいしか知りませんでしたが、去年2月、第2王子ヨハン・フリーゾがアルプスのオフピステで雪崩に巻き込まれ重態というニュースを聞きました。現在も意識不明のままロンドンの病院に入院中だということですが、彼の結婚にまつわる話は今回初めて知りました。彼が結婚した女性、メイベルは、彼女が大学生時代に、ヨーロッパの有名な麻薬王の愛人であったこと、その後も、国連職員であった時代に、ボスニアの大臣と不倫関係にあったことなどから、彼らの結婚はオランダ政府と議会の承認を得ることができず、結局、彼とその子供が王位継承権を放棄することで決着したのだそうです。

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王位継承権を捨てても結婚した、、。これも天晴れです。日本では絶対にありえません。以前にも書きましたが、ヨーロッパ王室では、ノルウェー皇太子が、麻薬経験者のシングルマザーと結婚したのを筆頭に、スペインの皇太子妃もバツ一ですし、スウェーデンのダニエル王子も、おそらく遺伝性であろうとしか考えられない腎疾患による慢性腎不全により、父親からの生体腎移植をするという健康状態でした。どれをとっても、日本の皇室ではありえる話ではないですし、一般家庭においても簡単には祝福されない結婚なのではないでしょうか。バツ一、シングルマザーは勿論歓迎される訳はありませんし、未だに、長男というだけで、嫁の立ち居地が決まってきたりする日本。特に名家という訳でもないのに、家の継続のために婿や嫁を確保したい家。

有能な男性達を虜にしたメイベル妃。写真からみても、とても素敵な女性のようです。しかし、ヨハン・フリーゾ王子の意識は事故から1年以上経った今でも戻らず、それはとても悲しいことです。

ノーベル賞授賞式

昨日、12月10日は、Nobel Dagen。ノーベル賞授賞式、および、晩餐会が行われました。

今年は、日本のホープ、山中先生が医学・生理学賞を受賞なさったということもあり、コンサートホールで行われた授賞式に行って参りました。

 

事前に届く、バーコード入りの招待状と、IDが必要。ドレスコードは正装。

幸い、昨日は暖かく、3度くらいの気温で助かりました。会場であるコンサートホールに早めに到着したため、扉が開くまで少し待ちました。普段は屋外市場で賑わうこの広場も、VIPの駐車場や、タクシーやリムジンで到着するゲストの車寄せのために、警官の警備のもと空になっています。お手伝いの学生さんたちが待ち構えています。

向かって右手前にロイヤル・ファミリー、左手前の赤い椅子は、ノーベル賞受賞者用。

腰の悪いシルビア王妃の椅子には、クッションが。

中央には、スウェーデンの国旗と、平和賞を担当しているノルウエーの国旗がデザインされた、今年の年号とノーベルの肖像。

山中先生のお嬢様方は、早めにご着席。華やかな振袖がとても素敵です。お二人とも医学生とか。

山中先生の奥様はオレンジ色の素敵なお着物です。SVT(スウェーデン国営テレビ)は、この日のベストドレッサーは山中夫人と報道していました。とてもエレガントでもあると。山中夫人ご自身、皮膚科医だそうです。

当然のことながら、殆ど満席。

去年は欠席だったMadeleine王女も今年は出席。

個人的にはシルビア王妃のドレスが素敵だと思いました。

去年は妊娠中だったビクトリア。グリーンのドレスにあわせて、エメラルドのネックレス。彼女のドレスも素敵。

物理学賞、化学賞、医学・生理学賞、文学賞、経済学賞の順に、国王からメダルが授与されます。

山中先生と医学・生理学賞を共同受賞したDr Gurdonは、名門Eaton校に学びますが、15歳のとき、生物の先生にこき下ろされたことは、有名な逸話です(記事)。その先生はおそらくご存命でないのは、せめてもの幸い?

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山中先生が国王からメダルを。

私にとって、医学・生理学賞、そして化学賞は馴染みが深いですが、今年は、化学賞も、「Gタンパク受容体」で、これは、医学・生理学賞に選ばれてもおかしくないほど、すでに臨床応用もされている、素晴らしい発見です。

 

 

今年はオーケストラのみの演奏でしたが、音楽も素晴しく、晴れの一時を堪能しました。

 

最後にこっそり。

前回帰国したときに、妹とお揃いで買った、お気に入りのミンクのボレロをプレーンな黒のロングドレスに合わせました。

 

度を過ぎたいたずらが引き起こした悲劇

イギリスのウィリアム王子妃キャサリンのご懐妊のニュースが流れてまだ日が浅いが、体調不良のために入院した病院で、とんでもない事件が起こった。

12月5日の朝5時半ごろ、 キャサリン妃の入院するKing Edward VII 病院に、エリザベス女王とチャールズ皇太子になりすました、オーストラリアのラジオ局2Day FMのDJであるMel Greig とMichael Christianからの電話が入る。

エリザベス女王を語ったMelは、電話を受けた看護師にキャサリンにつなぐように頼み、その看護師は、キャサリンの担当看護師へ電話を回した。そこで、Melはキャサリン妃の容態を訊ね、担当看護師は病状説明をしてしまう。

‘She’s sleeping at the moment and she has had an uneventful night and sleep is good for her. She’s been given some fluids to rehydrate her because she was quite dehydrated when she came in but she’s stable at the moment.’

‘She hasn’t had any retching with me since I’ve been on duty and she has been sleeping on and off.’

この事件に対し、患者、そしてよりにもよって、キャサリン妃の情報を漏らしてしまった病院は謝罪をし、キャサリン妃は無事6日に退院となった。

 

しかし、事件はこれで終わった訳ではなかった。

7日朝、いたずら電話を受け、担当看護師へ回した看護師Jacintha Saldanhaが自殺しているのが発見された。46歳の優秀なベテラン看護師で、2児の母であったそうだ。

ウィリアム王子夫妻は哀悼の意を表し、くだんのDJは謹慎処分となった。非常に喜ばしいはずのキャサリン妃のご懐妊が、このような悲劇で始まってしまったこと、そして、医療従事者としては大きな間違いを犯してしまった看護師が、死を選んでしまったこと、、、。まさに、悲劇としかいいようがない。

医療従事者には、守秘義務がある。スウェーデンでも勿論常識であり、患者さんが望めば、家族にも秘密にしなければならない。そんな場合は、カルテに、「sekretess」と記載されていて、それが明らかになるようになっている。カルテは電子カルテであるが、名前をカルテに記載したくない場合は、パーソナルナンバーだけ記載される。殺人未遂の被害者が入院したことがあったが、そんなときも名前を非表示にする。医療従事者が職務上関わる患者さん以外のカルテを閲覧することは禁じられており、必要があれば、誰が閲覧したのか調べることも可能である。私自身、妊娠中に何度か低所恐怖症のような症状に陥ったため、精神科を受診したが、その際に、自分のカルテを無関係に閲覧した人を検出できるようにしてもらった。守秘義務と言ってしまえばどの国でも同じだが、スウェーデンと日本とを比べると随分異なる点が多いかもしれない。守秘義務の立場から言えば、癌の告知を本人にしないという日本の古い慣習は、明らかに間違いである。スウェーデンでは、癌患者さんが、家族に自分が癌であることを言ってくれるなと言う場合もある。守秘義務については、かなり神経質であるため、ブログの中でときどき患者さんのことを話題にすることがあるが、そのときは、患者さんが特定できないように気を使っている。

ベテランの看護師が、なぜ常識からかけ離れたことをしてしまったのか。電話を取り次ぎ自殺してしまった看護師もそうだが、電話で病状を伝えた担当看護師も脇が甘すぎた。いたずら電話により、人が一人亡くなった、、。医療のプロフェッショナルとしては、やってはいけないミスだが、その対価が死とは、あまりに重すぎる。何ともいえない悲劇である。

各報道はこちらから。


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