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花爛漫

もう5月も終わり。本格的なスウェーデンの春は5月にやってきます。長い冬が終わるのを待ち切れなかった花が爆発するように一斉に開きます。

サマーハウスの庭の花たちも花開き始めました。

どうしても庭に欲しくて一昨年植えた枝垂れ桜。今年は沢山の花を開いてくれました。

桜は、もともと敷地にあった5メートル以上はありそうな巨大な山桜が3本、八重桜、甘い実のなる桜と6本あります。

庭には4種類のリンゴの木を植えました。今年は初めて全てのリンゴの木が花をつけました。

梨の木は2本植えました。こちらも、今年は両方、花をつけました。

プラムは、紫色の実をつけるプラムに、昨年、日本の梅の代わりになる黄緑色のプラムを植えました。アプリコットは何回か植えて全敗しているので(おそらく、寒すぎるのでしょう。)、ミラベルを植えてみたら、こちらは生き残って花を開きました。去年は、珍しいホワイトカラントの苗を見つけたので植えましたが、しっかり花をつけました。食いしん坊な私は実のなるものばかり植えていますが、今度は綺麗な花をつけるものを植えたいと思っています。

週の真ん中の休日の今日、日帰りで行ってきました。やはり、田舎は空気も美味しいし、静寂がある。それだけで日常の生活から解放されます。スウェーデンではサマーハウスを持つのは普通のことなのだけれど、日本人としてはやはり、贅沢だなあと思います。

Ice Hotelへ

今年のイースターのお休みの時のこと。

特に長い休暇は取っていなかったのですが、数日休みがあったため、急遽、妹家族とIce Hotelへ行くことにしました。日本人には人気の観光地?です。

私自身は、20年ほど前に一度訪れ、しかも、零下の部屋の氷のベッドで(毛皮の上)寝た経験があります。以後、規模が拡大しているということを聞いており、楽しみにしていました。往路は空路。ストックホルムからキルナへ。キルナ空港からタクシーでユッカスヤルビ。

以前は、毎年建設される屋外のホテルだけだったのに、通年のアイスホテルができていました。大きな冷凍庫のような建物の中にアイスバーや客室が20室以上作られています。それはそれは美しい。でも、宿泊するのは遠慮したいかも。今回は、敷地内にあるコテージに宿泊し、氷の部屋は見学するだけに。

毎年建設される屋外のアイスホテルは、裏の川から切り出した氷で作られます。チャペルは屋外で、この時期は、既に屋外のホテルは使用が中止になっていました。気温も高いため、溶け始めていました。

川から切り出した氷。

スウェーデンの自然は大きい!

妹と甥は犬ゾリに乗り。

帰路は、夜行電車。夫以外は6人用の個室。3段ベッドが2つ。

楽しく始まった汽車の旅ですが、娘が乗り物酔い?となり、一晩中嘔吐したのを看病し、私はヘトヘト。その後、恐らくロタウイルス感染に罹患し、私はこの歳にして白色便。家族全員胃腸炎になりましたとさ。

立ちション禁止

毎朝、小学校まで子供達を送ってゆきます(といっても、家の目の前が学校ですが)。

学校のトイレをチェック。




「おしっこは座ってしてください。」

こんな張り紙、見たことありません。しかも、ここは男女平等のスウェーデン。これって逆差別?でも、男性が立ちションして、お掃除が大変なのはどこも同じなんでしょうね。ちょっと笑えました。

スポーツウイーク

スウェーデンには、スポーツウイークといって、学校が1週間お休みの期間があります。今年はストックホルムでは第9週。去年は保育園児だったため、スポーツウイークもあまり関係がなかったのですが、今年からは小学生。学校はお休みですが、学童?のようなシステムで、小学校6年生までは預かってくれるシステムはあります。

しかし、妹もスウェーデンにいる折角のチャンスなので、ちょっと出かけてきました。

行き先はこちら。

イタリアとアフリカ大陸の間の地中海に浮かぶ島国、マルタ共和国!格安のライアンエアーで3時間半程度。

暖かい気候を期待して行ったのですが、着いた日はマルタでは歴史的な嵐。気温は4度。夜はホテルのイタリアンレストランで。カラマリとマルタ産ワイン。美味しかったー!

島の一部では浸水もし、強風のため魚が道路に打ち上げられるため、人々がその魚を取りに集まったとか。

驚いたのは、意外にバリアフリーだということ。路線バスには床から引き出せるスロープが付いています。

地中海気候のせいか、車椅子のサインも動きがあってお茶目。

標識の真似をする、お茶目な親子。

ホテルからの絶景。屋外プール。もっと暖かければ泳げるのにー。

全く知らない子供たちと混ざって海辺で遊ぶ子供たち。息子は片言の英語で話してます。いつの間に学んだのか。恐るべし。

バスに乗って、ショッピングセンターにも行ってみました。

そうしたら、BitcoinのATMがあって驚きました。

この日のレートは、1Bitcoinが3618ユーロ。1年少し前には200万円まで高騰したのに、安くなったものです。しかし、海外送金など仮想通貨のメリットは大きいので、今後仮想通貨がどうなるのか注目していたこともあり、すでにマルタにはATMまであるtたのは強烈でした。

最終日に行ったマルタ水族館は意外に良かった。マルタって、マグロの養殖で有名だとは認識していませんでした。

イギリス領だったマルタ。英語が使えて、食事は、イタリアンと中東が混ざっていて、シーフードが美味しくて、良いところでした。物価もスウェーデンの3分の2くらい。もう少し暖かいときに、再訪してみたいです。

日本国民よ目を覚ませ

有料会員記事だが、読めるところまでこちらを是非読んでいただきたい。

河野外相が、サウジアラビアを公式訪問した。

(外務省HP)

2018年10月にサウジアラビア国籍のジャーナリストがトルコのサウジアラビア大使館でバラバラ殺人の餌食になったニュースはサウジアラビアの悪行をさらに世界に知らしめ、震撼とさせた。サウジアラビアは否定し続けるが、トルコは大使館内の録音を含め十分な証拠を握っており、サウジアラビアの皇太子の命令で彼が殺されたことは主観、客観的にみて明らかである。この事件を契機に、スウェーデンを始め、ヨーロッパ諸国はサウジアラビアと距離を取ったり、制裁を加えたりしている。スウェーデンはサウジアラビアへの武器の輸出を減らしたし、ドイツに至っては武器の輸出を中止した。

しかしながら、アメリカはトランプ大統領が、サウジアラビアの王室と蜜月にあることから、強硬な姿勢に出ないために、全体としてサウジアラビアの痛手が大きくなっていないし、依然として皇太子は権力者として君臨している。

サウジアラビアは、イスラム教の国の中でも最も悪名が高い。その原因の一つとして、女性の人権が全く認められていないことがある。未成年の女性は父親、あるいは兄弟が全てをコントロールし、多くは児童婚を含め、男性の決めた結婚相手と強制的に結婚させられる。女性が反抗すれば、石投げの刑を始め、父親や(ときには母親や兄弟により)殺されることもある。最近でも、サウジアラビアからタイへ逃亡した18歳の女性が、本国へ戻れば家族に殺される、と訴え、すんでのところで第三国に亡命できたというニュースが報道された。数年前のニュースであるが、サウジアラビアのIKEAが、カタログから全ての女性を消したことが有名になった。

我が国日本の態度はどうか?日本は原油の40%をサウジアラビアから輸入している。ヨーロッパ各国がサウジアラビアと距離を置く中で、外相が笑顔で皇太子と歓談。もし、これがスウェーデンの高官だったら、国民からとんでもないブーイングを受けるだろう。日本国民は無知すぎるため、あるいは、日本の報道が偏向しているため、外相のサウジ外遊に関して感想を持つこともない。あまりにお粗末だ。

冒頭の朝日新聞の記事にある動画もご覧いただきたい。外相がユニチャームの工場を訪れる。

「サウジでは、女性は家族以外の男性の目に触れないよう、全身を覆うマントのような民族衣装「アバヤ」を着るべきだとされている。」「サウジでは、イスラム教の影響や現地の慣習で、女性は家族以外の男性と公共の場で同席したり会話したりすることはタブーだった。長年、法律で職場での男女の接触は禁止され、女性の仕事や活動は制約されてきた。」

と記事にある。民族衣装とは良く言ったものだ。要は、女性を男性の所有物とする衣装のことだ。ヒジャブやニカブなどの衣装を許容している女性たちは、「宗教」、「文化」を盾にとり、決まって自己弁護をしようとする。それらを全て否定するつもりはないが、「女性蔑視の象徴」であることも事実である。サウジアラビアに都合の悪いことには触れず、アメリカに習って原油国に愁眉を送る日本政府や政府の顔色を伺う日本のマスコミには幻滅する。

女性蔑視だけでなく、イスラム教というのは他の宗教に比べ残酷な宗教だと感じている。ハンムラビ法典に始まった、「目には目を」という同害報復をコーランは認めており、数年前には、4歳の子供を失明させた犯人の目を失明させる刑がイランで行われたニュースは有名であった。イスラム教に基づいた法律をシャリア法というが、つい先日、ブルネイで、シャリア法に基づく新しい法律が制定され、同性愛者同士の性交は死刑(旅行者も同様)、姦通罪を犯した者は、死ぬまで石を投げつける石打ちの刑などが施行されることになった。

個人的には、クリトリスを切除された女性がその合併症で受診することに遭遇したことがあるが、悲惨極まりない。長くなるので別の機会に譲るが、それを行う者が、同じ女性であることにも驚きを覚える。これも別の機会とするが、家族の決定に背いたり、非ムスリム者と結婚しようとする娘やその相手が、父親、兄弟、ときには母親により殺害されることが珍しくないスウェーデンに住んでいると、日本では知り得ない世界の恐ろしさを体感する。日本に住む日本人にも、こういったことを知ってほしいと切望するし、今回の外相のサウジ訪問に、ただただ驚き、悲しみを覚えた次第である。

ストックホルムにも春到来

通勤途中の路傍の花。

長い冬の後、一番に開く花。

スウェーデンにおける移民の母国語教育

スウェーデンでは、移民、あるいは、移民の子弟に対して、無料で母国語教育を行っています。子供達の小学校は大規模校であるため、数多くの種類の母国語教育が行われています。母国語教育のスケジュールが学校に貼ってあったのでチェックしてみると、その数何と39ヶ国語。

Amhariska(アムハラ語)、Armeniska(アルメニア語)、Arabiska(アラビア語)、Bosniska(ボスニア語)、Danska(デンマーク語)、Engelska(英語)、Franska(フランス語)、Finska(フィンランド語)、Grekiska(ギリシャ語)、Hindi(ヒンデイー語)、Italienska(イタリア語)、Japanska(日本語)、Katalanska(カタルーニャ語)、Kinesiska(中国語)、Kurdiska(クルド語)、Litauiska(リトアニア語)、Makedonska(マケドニア語)、Mongoliska(モンゴル語)、Norska(ノルウエー語)、Nederländska(オランダ語)、Persiska(ペルシャ語)、Polska(ポーランド語)、Poltugisiska(ポルトガル語)、Rumänska(ルーマニア語)、Ryska(ロシア語)、Serbiska(セルビア語)、Kroatiska(クロアチア語)、Somaliska(ソマリア語)、Spanska(スペイン語)、Swahili(スワヒリ語)、Syriska(シリア語)、Teckenspråk(手話)、Tyska(ドイツ語)、Thailändska(タイ語)、Tigrinja(ティグリニャ語)、Tjeckiska(チェコ語)、Turkiska(トルコ語)、Ungerska(ハンガリー語)、Urdu(ウルドゥー語)。

アラビア語や英語などは、生徒の人数が多いため、複数のクラスに別れていますが、それぞれ1週間に1時間の授業があります。以前にも書きましたが、ママが話せない子供がいるので、手話も母国語教育の一環としてあります。

母国語教育にこれだけのリソースがつぎ込まれているスウェーデン。賛否両論は別として、凄いという一言に尽きます。

ファーストアドベント

12月の第一日曜日はファーストアドベントでした。

私はオンコールのため、朝から病院で回診。

旧病院から新病院への地下通路では、朝からロボットが働いています。

家では子供達が父親とLusse Katというこの時期に作られるサフランパンを製作。

夕方には近くの教会でミニコンサート。子供達も合唱団に加わります。

今年も残り少し。12月はどこでも慌ただしく過ぎてゆきます。まさに師走。


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