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テレビ出演します!

ご縁があって、来週5月1日月曜日、9時からテレビ東京の「世界ナゼそこに?日本人」2時間スペシャルに出演させていただきます。私の日常のドタバタが紹介されます。お目汚しですが、よろしかったらご覧になってください。

 

テロ発生後48時間の黙祷

 

 

ストックホルムでのテロから二日後の日曜日。現場から近いSergel広場で、市民の集会がありました。

およそ2万人の人が集まって、スピーチや歌が披露され、テロからちょうど48時間が経った時、1分間の黙祷を捧げました。

広場は人種を問わず、老若男女で埋め尽くされ、広場にある階段は花で埋まりました。警備の警官に花束を渡す人々の姿もありました。スピーチでは、開かれた街、ストックホルム、平等の街、ストックホルム、そして、テロに屈しない連帯と愛が強調されました。

 

テロという許すことのできない出来事から、人間のポジテイブなエネルギーを感じ、悲しみの中に希望を感じることができ、胸が熱くなりました。次のビデオを見ると、思わず涙がこぼれそうになります。

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De trodde att de kunde vinna över oss. Att de med hjälp av terror och rädsla . . . → Read More: テロ発生後48時間の黙祷

我が街ストックホルムでテロ

ヨーロッパ各国でテロが起こるようになっても、スウェーデンは政治的に考えても、テロの起こる確率は低いと思っていた。

4月7日。イースターを一週間後に控えた金曜日の15時頃。金曜日といえば通常のウイークデーよりも早く終業する人も多い。私の病院でも15時勤務終了だ。

そして、場所は、街の中心の歩行者専用道路であるDrottninggatan。観光客だけではなく、地元民も集まる、最も混雑している歩行者天国だ。

ビールの集配中で、運転手が離れている隙にハイジャックされた大型トラック。そのトラックが歩行者天国を暴走する。ノーベル賞授賞式が行われるコンサートホールや市場を通るKungsgatanとの交差点で3人がはねられ命を落とした。

歩行者用道路に面するお店のカメラには、必死に逃げる人たちとそのあとから暴走してくるトラックが写っている。

500メートル以上暴走して、トラックはストックホルムで最も大きなデパートに突っ込んで止まった。

私が事件の第一報を知ったのは、事件発生後10分くらいだったと思う。すでに勤務時間が過ぎていたため、急いで保育園に子供を迎えに行った。もう10分でも出るのが遅かったら、病院から出られなかったと思う。しかし、この時、自宅および保育園のすぐ側で発砲を確認したというニュースが出た。保育園に到着すると、まさにその時、園庭で遊んでいた園児を屋内に避難させているところだった。子供達の無事を確認しホッとする間もなく、すぐに帰宅。SNSでは、「私は無事」というメッセージが飛び交っていた。事件現場付近では人々はすべて屋内に避難、街は閉鎖された。交通機関はすべてストップした。病院では緊急事態体制が取られ、関連部門では職員が帰宅せずに待機。

救急外来でも多くの人が自主的に残って、対応を協議。写真はHuddingeの救急。

家の近くのSt Göran病院の救急の様子。

週末は通常、ベッド数を減らすことになっている。その上、負傷者を受け入れるとなると、軽傷の患者さんは家に帰すか、どこか他の病院に転院させなければならない。不幸中の幸いで、カロリンスカに送られてきた負傷者は二桁に満たなかったため、何とかなったようだが、もっと多くの負傷者が出た場合にはどうなるのか。

 

 

 

一晩明けた今日、現場近くには花を供える人々が。

 

 

テロの起こった当日の夜、ストックホルム郊外で、ウズベキスタン出身の出稼ぎの男性を拘束した。イスラム国に感化されていたという話もある。

犠牲者は現在まで4名。41歳のイギリス人男性、31歳のベルギー人女性、69歳のスウェーデン人女性、そして11歳のスウェーデン人の女の子、Ebba。

Aftonbladetより

ユールゴーデンにある学校から下校途中だったそうだ。

罪のない子供までがテロの犠牲に。胸が引き裂かれる思いだ。

世界はどうなってしまうのだろう。

私には何ができるのだろう。

. . . → Read More: 我が街ストックホルムでテロ

なんと保育園が野宿の場に

数日前に、物乞いの話をしました。

近年、ルーマニアを中心として物乞いが増えています。

街のあちこちのお店の前に一日中、女性ばかりが座っています。朝、同じ時間にどこからともなく集まってきて、担当の場所に座ります。ランチなどは、担当の男性が配って回っています。

 

街中の公園などで夜露をしのげるような場所には、物乞いが野宿をしていたりもするようです。

街中の保育園には、通常、バギーを置く小屋がありますが、その中で野宿をする物乞いがいるため、安全面で問題となっていました。私の子供たちの通う保育園も例外ではなく、去年の秋に、ベニヤ板で小屋は封鎖されました。

 

ところが、数日前、保育園に行ってみてびっくり。ベニヤ板が外された小屋の中には、マットレスや毛布のようなものが、、、。

 

保育園に聞いてみると、ベニア板で閉じてあったはずの小屋の中に、物乞いがマットレスなどを運び込んで暮らしていたようだということでした。警察に報告した上で、ベニヤ板はもちろんのこと、屋根も外しましたのだそうです。ここで、眠るだけならともかくも、排泄したり食事をしたりしていた可能性が十分にあり、衛生上にも問題があります。物乞いはスウェーデンだけではなくEU全体の問題で、一朝一夕には解決できる訳ではありませんが、少なくとも、子供たちの安全に影響がないようにしてほしいものです。

昇進のテクニック

昇進のテクニックというものは、職種によっても、国によっても異なるものなのだと思います。ですから、私が知っているのは、日本とスウェーデンにおける医師の昇進についてだけですが、少しコメントしたいと思います。

今日から4月。日本では医師のピカピカの一年生が働き始めますね。私が研修医だった頃は、月給2万5千円という薄給で、アパート代さえも払えないため親にすねかじりした状況でした。現在は、少なくともその10倍以上は給料があるようです。しかもあの頃に比べればデフレ。羨ましいなあ。

研修医、専修医、専門医初期の間は、卒業年数によってタイトルもお給料も横並びなのが日本のシステムですが、スウェーデンでは全く異なります。大学病院のお給料が他の病院に比べて最低レベルなのは同じですが、同じ病院であっても同じタイトルの医師でも給料のレベルは様々です。では、どのように給料が決定されるのか。実力か?そうであってそうでないような。

まず、職探し。欠員ができて募集する場合もありますが、欲しい人がいる場合に、その人に合わせた求人広告をするのが大都市では普通のことです。どのようなポジションにどのような人が欲しいのかという条件のところには、すでに存在する候補者にぴったり合うような、そして、なるべく競争相手が出現しなさそうな文章が並びます。そして、すでに候補者がいる場合には、書類審査で決まってしまい、インタビューまで到達することはあまりありません。選抜された場合、大学病院を含めた通常の公立の病院であれば、最初の6ヶ月は試験雇用です。この間に不適格と判断されれば、その後の延長雇用はないまま終了となります。試験雇用をパスすれば、次の契約では終身雇用となる可能性が高くなります。期限付き雇用の場合、その期間には上限があるからです。スウェーデンでは、一旦終身雇用となったら、労働者を解雇することは非常に難しいので、試験雇用のシステムは重要なのです。それでも、能力のない、あるいは、問題のある人間が終身雇用と成ってしまう場合もあり、私も実例を知っていますが、そうなってしまったら本当に厄介なのです。

雇用が決まったら、給与交渉です。これは個人個人でやらなければいけません。スウェーデンの医師の労働組合には、目安となる給与水準のデータがあり、これを利用することもありますが、ここでも自分自身で情報収集することが大事です。同僚の給与の調査や、他病院での給与レベルの調査を行います。請求すれば、誰がどれだけ給与を得ているかというリストをhuman resoursesの部門からもらうこともできます。私もそのリストを請求してみましたが、確かに給与水準は実力を反映しているようなしていないような。最近では、全く反映していないという印象です。なぜならば、新しく、あるポジションについた医師は、同ポジションにいる他の医師より高い給与を取得するという、ローカルルールがあるからです。そうすると、昇進したばかりの若い医師が、以前からそのポジションにいる年配の医師より高い給与を得ることになります。うーん。全く理解できませんが。

以前、スウェーデンの外科医社会でのヒエラルキーに関して書いたことがありますが、それによると、私、つまり女性移民はヒエラルキーの最下位に属します。そんな訳で、私の昇進も遅々として進みませんでした。それに、病院の経済的な問題もあって、つまり、昇進させるお金を出せない、ということでもありました。私の場合はそうではありませんが、人によっては、いろいろな政治的事情でなかなか昇進できないという場合もあります。日本と異なり、臨床医としては、AT(研修医)、ST(専修医)、専門医、biträdande överläkare(准?上級医)、överläkare(上級医)というヒエラルキーがあります。それとは別に、アカデミックなタイトルとして、docent(准教授)、professor(教授)があります。通常の臨床医は、överläkare を最終的に目指すことになりますが、大学病院では学位がなければならないという縛りがあります。何年か前にbiträdande överläkareになった私ですが、上に述べたような事情で、överläkareへの昇進がのびのびになっていました。そんな時に、ストックホルム市内の幾つかの病院からのヘッドハンテイングの打診がありました。自宅すぐそばにある、現在成長著しい病院からもあったため、そちらの面接も受けました。給与面も含め、20%の研究期間、研究費も手配するという、高待遇の条件を提示され、かなり心は揺れました。しかし、最終的にはもう少し大学病院に止まる決心をし、お断りをした訳ですが、このヘッドハンテイングは、昇進への交渉材料として大きな役割を果たしました。「〇〇病院から来て欲しいと言われています。どうしますか?」といった感じです。そう伝えたら、あっさりと、「(やめてほしくないので)やめないでくれるならöverläkareにします。」という返事を引き出すことができました。

それでも、昇進するにはまだ手続きが残っています。新しいポジションになるため、公募をしなければなりません。しかし、このポストは私のために作られたものなので、他の人にはハードルが高いような条件を作る必要があるのです。今回の場合は、「骨盤内手術に熟練し、膀胱全摘、各種尿路変向ができ、ロボット手術にも熟練している医師」というような記述になりました。確かに誰でも応募できるという訳ではありません。公募期間もなるべく短くするのですが、そこで集まった応募の中から書類審査で、4名ほどが審査委員会の審査にかかり、最終決定されるのです。

こんな経過を経て、今年からöverläkareになりました。ヘッドハンテイングの話を昇進への突破口とすることは、私の分野では多いことのようです。給与交渉も満足な結果となり、あとは再び毎日修行あるのみ。

スウェーデンで専門医になったのが2008年。överläkareになるまで、ちょうど9年かかりました。それぞれのポジションでつけていた名札ですが、9年前のものは少し黄ばんでいます。日本で専門医になったのが1996年というこれまでのキャリアを考えると、決して早いとは言えない昇進ですが、ここまで頑張ってこられたことに感謝です。

 


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