Visits

Online: 1
Today: 770
Week: 2041
Overall: 3141706

Flag counter

free counters

Grundskola入学に関する手紙

8月20日に娘と息子はgrundskolaに入学します。これは6歳から始まる9年間の初等教育です。

入学希望はネットで優先順位をつけて申し込みます。私達は、とにかく送り迎えが便利ということで、自宅の前にあるgrundskolaを第一希望にしましたが、運よく第一希望の学校に入学できることになりました。入学決定通知は受け取ってはいたものの、入学1週間前になって、ようやく案内の手紙が届きました。

 

 

最初の3日間は親が付き添います。我が家ではフレキシブルな夫の役目(私が勤務予定希望を提出するときには、付き添いが必要だという情報は受け取っていませんから、当然、フルタイムの勤務予定となっており、どうする訳にも行きません。勿論、ここはスウェーデンですから勤務変更もできないことはありませんが、大学病院が新病院に一部引っ越し、組織構成が全く新しくなったことで喧嘩が勃発しており、生き残りのためには、休みを取らない方がベターという状況です。)。

 

この他、先生の名前や、クラスメートの名前などの書類が送られてきました。元々は娘と息子は別々のクラスだったのですが、同じクラスにして欲しいという希望を出し、受け入れられていました。同じ保育園から合計4名が同じ学校に進むのですが、4名とも同じクラス。1クラスが28名で女子が16名、男子が12名、合計で5クラスです。そして、担任の先生は1クラスにつき2人。贅沢です。何でも、スウェーデンで最も大きなgrundskolaで、1200名の生徒が在籍しているそうです。

 

新しい一歩を踏み出す娘と息子。不安はあるけれど希望は一杯。とても楽しみです!

保育園卒業

今日は保育園最後の日でした。1歳から6歳まで5年間お世話になりました。120人という園児がいる大きな保育園でしたが、先生方にはとても良くしていただきました。体調が悪い時でもかなりおおらかに扱っていただいたのもジジババなしで育児をしていた身としては有難かったです。

入園した時には、1人で食事をすることもできず、娘はまだ歩けなかったので、砂場の中をハイハイしていたのを覚えています。

今日はお迎えの時に、優しくしていただいた先生方にハグしてもらいました。

母親としては、巣立ちは嬉しいものの、別れは寂しくて目頭が熱くなってしまいました。感慨ひとしおです。

再来週、小学校に入学します。

東京医大事件に寄せて

私も勤務したことのある東京医大の女子学生制限の騒動。私の母校では女性はやはりマイノリテイーです。同級生は10%が女性でした。そして、女子学生が制限されていることは暗黙の了解のようになっていたと記憶しています。しかし、概念として認識していても、具体的な女性制限の手法を目の当たりにし、今回は流石にショックでした。

必要悪、と言い切るのは言い過ぎだと思いますが、マンパワーとして確実な男性医師が好まれるのは確かです。産休や育休を取らせるほどポジションに余裕のない大学病院では、産休に入る前に退職するのが常で、やはり、根元は女性医師の労働環境が悪いこと、そして、女性医師のパートナーの多くである男性医師が育児に参加しないことにあります。

一方、これは、鶏が先か卵が先かという議論にもなりますが、女性の意識の低さも否定できません。育児をするには恵まれない労働環境により、やる気を失うのも確かでしょう。しかし、日本女性全体として、まだ30%以上が専業主婦であるという事実、働けるのに働かないという選択肢が存在することが、女性の意識、地位の向上を妨げていると思います。スウェーデンでは、国民である以上、働いて納税をすることは国民としての義務という認識です。パートナーが高収入だから他の家よりも余計に納税しているという理論はまかり通りません。個人個人がそれぞれに納税の義務があるのです。また、納税の総額により年金が決まってきますから、納税していなければ年金を受給できないということになります。また、離婚になった際にも女性が経済的に守られることはありません。男性が有責でも同様です。この状況を鑑みると、日本の女性の自立意識はスウェーデンより半世紀以上遅れていると言えます。

我が家の双子は6歳になりましたが、双子を育てながら、トップレベルの外科医として男性にも競合できているのは、スウェーデンという社会のお陰です。日本では全くもって無理です。同僚の男性医師はほぼ全てが、女性と同じように育休や病児休暇を取得しています。この夏もある男性医師が6月から9月までの3ヶ月、夏の最も良い時期に育休を取り、水面下で顰蹙を買っていたくらいです(育休取得希望は拒否できないので、休暇希望よりも優先されるからです)。我が家も、夏休み期間は病院では人手不足であることもあり、夫が送り迎えを毎日担当してくれています。私は家族がまだ寝ている間に出勤しています。通常の期間であれば、多少の送り迎えをすることもありますが、やはり帰宅が不定時になることが多いため、研究者である夫に迷惑をかけて甘えてしまっています。

今回の騒動に絡んで、読売新聞からインタビューを受け、ちょこっと名前入りで記事に登場しました。8月8日付の朝刊3面です。ジャーナリストからすると、「手術の執刀医となっている日に病児休暇を急に取ることになった場合、代わりの執刀医を用意したり、代わりがいない場合は手術自体をキャンセルすることもある。」という事実は衝撃的だったようです。確かに、日本だったらありえないでしょう。40度近く熱があっても、座薬を使いながら働いたという経験もあります。今までに欠勤したのは、ノロウイルス感染で下痢嘔吐した時1日くらいです。最も、下痢だけなら勤務したかもしれません。

今後、日本において、医師の労働環境が改善し、育児や家事に関して男女平等化が進み、女性の意識も向上して、このような問題が解決してゆくことを願っています。

医師の労働環境を改善するには、医師の数を増やすのが先ではなく、医師の仕事量を減らすことです。すなわち、病院へのアクセスを制限し、直接医療に関係のないペーパーワークを減らしたり、他業種に委託できる業務を増やすことが必要だと考えています。また、そうしなければ、医療費を抑制することもできません。

 

 


夏の風物詩

今年の5月は記録的な暑さが続いているスウェーデンです。病院の庭でもランチ時になると、医療従事者が屋外でのランチを楽しみます。小さな噴水や彫刻などもあって、私も好きな庭です。

 


 

NKS (New Karolinska Universitetssjukhuset) 新カロリンスカ大学病院、外から

1ヶ月ほど前、夜の9時近くに緊急手術で呼ばれた時、車の中からの写真。オープンしたてのメインビルデイング(A棟)です。9時近いというのに、すでにこれだけ明るい。夜中にオペが終わった時は、流石に暗くなっていましたが。

このA棟に我々の外来もあります。A棟はSolnavägenに面していて、向かい側はカロリンスカ研究所。鏡で覆われた奇妙な建物はAula Medicaと呼ばれているメインのビルです。その向こうに最近完成したのが、数千人の研究者が働く研究棟、Biomedicumです。


このビルと病院サイドの研究棟がスカイウエイでSolnavägenを越えてつながっています。

新病院と旧病院の間には複数のスカイウエイがあり、ちょっとした未来都市。地震大国日本では考えられないことです。

子供病院も一角にありますが、病棟の外にはこのような遊び場が用意されています。

 

正面玄関の横には、ストックホルムでは有名な老舗のベーカリー、Vete-Kattenが店を構えました。

これからは、病院でも美味しいケーキやサンドイッチが食べられるかもしれないと思うと、かなり嬉しいです!

子供の成長

日々の生活の中で、子供たちの成長を感じる瞬間が多々あります。毎日忙しくしているため、そのほとんどを忘れ去ってしまいがち。本当はその都度、記録しておけば良いのになあと思うのですが、なかなか難しい。

 

今日は、ちょっと感激した息子の成長について。親バカですのでご容赦を。

保育園に登園するのはいつも朝早いため、うちの子供達以外にはほとんど子供がいないことが多い。お迎えの時は園庭で様々な年齢の子供達と混ざって遊んでいてるため、小さな子供達が車椅子に座っている夫に近寄ってきて、「どうして車椅子に座っているの?」と聞いてくることが良くあります。通常は夫が、「オートバイを早く走らせすぎちゃって転んで怪我しちゃったんだよ。」と説明します。

最近、あるおチビちゃんが同じ質問をしてきた時、息子が代わりに答えました。

「オートバイで転んで、足につながっているケーブルが切れちゃったんだよ。でも、手につながっているケーブルは切れなかったんだ。」と。

足につながっているケーブル(神経)の話は子供達にしていましたが、手のことは話したことがなかったため、ビックリしました。それでも、息子は自分なりに解釈して、手についても説明したことは感慨深く、このような抽象的な事象に関しても理解し始めたことに驚きました。人間の子供ってすごいなあと思います。

 

今週は快晴が続いて夏日のスウェーデンです。

ストックホルムから200キロメートルほど離れた街に行く用事があって、その街にある公園に立ち寄りました。その公園で、周りに生えている菜の花を摘んでは馬にあげていたのですが、小さな子がいきなり息子が摘んできた菜の花を取ってしまいました。その子もきっと馬にあげたかったのだと思います。息子はどうするかなあと見ていたのですが、何も言わずに、また、少し離れた菜の花を摘みに行きました。その小さな子のお母さんは最初は驚いて、「人のを取っちゃダメ」と注意したのですが、その子に菜の花をあげたままにした息子に、「ありがとう」と言って頭を撫でてくれました。

 

自宅では双子の姉しかいないため、年下の扱いには慣れていないはずなのに、保育園の集団生活を通じて、年下に優しくする心が育っていることを知り、とても嬉しく思いました。


謹賀新年 Gott Nytt År!

あけましておめでとうございます。

スウェーデンは2日が仕事初めでした。

昨年は夫が死にそうになるなど、大変苦しい一年でした。今年は少しいいことがあればいいなあと思います。

患者さんに世界でも第一流の医療を提供するための努力を続けることが仕事人としての目標であります。そのためには、やはり、常に新しいことを目指す必要があります。アカデミックな場所にいることは必要不可欠であり、だからこそ臨床家の立場で研究を続けることができます。多くの医師が学位を目標として研究をしていますが、学位の後も研究を続けることには大きな意義があります。臨床家の視点から仮説を立てるということは非常に大切なのです。私が関わっているような基礎研究においては、研究結果が臨床応用されるまでには時間がかかります。それでも、それがなければ次のステップがない訳です。さらに、臨床をするときの頭の使い方と、研究をするときとでは、大きな差があります。双方をすることにより、臨床家としても研究者としても、より柔軟かつ創造性のあるアイデアが生まれると感じています。

死に近かった夫が回復の兆しを見せてから、神様が私たちに下さったプレゼント。

Nature Biomedical Engineeringの2017年10月号に夫がlast authorで私も共著者である論文がアクセプトされましたが、なんと論文の図表がフロントカバーに採用されました。光栄なことです。

 

フロントカバーになったのは、私が臨床医として治療している膀胱癌の患者さんからの切除検体をすぐに研究室に運び、様々なマーカーを標識して3D画像としたものです。臨床医として常々、「内視鏡的に切除した膀胱癌の深達度がときにunderstagingである危険がある」ということを感じており、そうであった場合、表在性であるとしてBCG膀胱注入療法などを選択し、膀胱全摘のタイミングを逃してしまうことがあるため、より確実な診断方法の発見を望んでいました。この論文では、我々の新しい病理画像診断が、既存の病理診断を凌駕する可能性があるとしたのですが、その研究結果が認められ論文がアクセプトされました。

その後、反響も大きく、カロリンスカ研究所のプレスリリースに取り上げていただいたり、スウェーデンの癌基金(Cancer Fonden)などにも記事にしていただきました。

Nature Biomedical Engineeringでも、「Behind the paper』という別稿に、夫が論文が出るに至る歴史について書いています。そもそも、夫との出会いは共同研究者としてであり、今では、子供達の親として、また、共同研究者として、まさに、人生における同志であります。

 

プライベートでは、双子も5歳半となり、人間としても成長してきています。今年も単発的な更新になるかもしれませんが、臨床医として、研究者として、母として、(妻として、プライオリテイーが低くて夫よごめん)公私共々頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたします。

 

Job: Förskolan Skorpan 2017-2018
Group: Groddarna

スウェーデン日本人医療従事者の会のご紹介

すっかり失念しておりましたが、今年の3月に、スウェーデン日本人医療従事者の会(Japanese Health Care Professionals in Sweden; JHPS)が発足しました。30人以上のメンバーが参加してくださっており、職種も、医師だけでなく歯科医、看護師、理学療法士、栄養士、また、スウェーデンに留学中の医師の方などにも参加していただいています。スウェーデンで医療分野の資格を取得するために学校に通っている学生さんも含まれています。

 

HPも作成され、私も時々記事を書いていますが、今回はスウェーデンにおける水難事故について書きました。よろしかったらご覧になってください(記事)。

安倍昭恵さんと会食

国内でも内閣支持率が下がって大変な中、安倍総理はドイツで行われたG20に出席し、その足でスウェーデンを訪問しました(ニュース)。

ファースト・レデイーとして昭恵夫人も同行していらっしゃいましたが、昭恵夫人のプログラムとして、スウェーデンの医療現場で働く日本人との会食が企画されました。日瑞両国で勤務経験がある医師や看護師が出席し、両国の医療システムなどについての意見交換が目的でした。

 

このランチミーテイングは、日本大使公邸で行われました。若い日本人の料理人の方による、スウェーデンの食材を用いた懐石料理に、安倍総理の故郷の山口の銘酒獺祭と白ワインが供されました。

 

昭恵夫人は、笑顔のチャーミングな気さくな方でした。お土産にボールペンと形状記憶のメガネ拭きをいただきましたが、こちらも、ご本人のように可愛らしかったです。

このような機会をいただき、感謝です。

Happy 5 years birthday!

早いもので、今日、双子は5歳の誕生日を迎えました。

2週間ほど前から、急病で夫が入院しており、一時は命の危険もありましたが、ようやく一昨日から快方に向かっており、少しホッとしているところです。同時に私は働いていますので、オンコールは免除してもらっていますが、双子の送り迎え、家事、仕事と、アップアップの状態です。夫がFUO、敗血症でプレショック状態が続いていた時には、泣き叫びたい心境でしたが、泣いても解決しないので踏ん張るしかありませんでした。今日は、双子の誕生日なので、そのことはさておき、父無し子のお祝いをささやかに。

週末に私が夫に付き添っていた時、夫の姉に連れて行ってもらった遊園地で買ってもらったヘリウムガス入りのカーズの風船。

今日、私が夕飯の用意をしている間にテラスに持ち出したら、そのまま飛んで行ってしまって大泣きの息子。「風船はお空で飛んでみたかったんだよ。きっと喜んでるよ。」と慰めました。私の腕の中で、ビー玉みたいな大きな眼から、惜しげもなくポロポロと涙をこぼしました。

5年前、32週で未熟児で生まれた我が子。健康で素直に育ってくれています。感謝です。