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論文がNatureで紹介されました!

最新号のNatureに、Transparent tissues bring biology into focusという記事が掲載されました。

これは、その記事の冒頭で紹介された写真。8週の人間の胎児ですが、組織が透明化された上で、末梢神経が緑色に標識された3D画像です。透明化することで、詳細な3D画像が構築できます。

 

この組織の透明化のテクニックの大御所がKarl Deisserothという、スタンフォード大学の神経生理学者なのですが、私たちの論文 は彼との共同研究でもあり、彼が始めた透明化の手法の変法を用いて、人間の組織を観察した研究です。

Natureの記事に、このような紹介文がのていますが、3DISCOというのが我々の手法の略称です。臨床の場では、今もなお、HE染色が主に使われ、診断の困難な症例では、様々な免疫染色が並行して用いられるのが通常です。また、これらは全て2Dになります。私の専門とする膀胱癌では、最初の外科的治療である経尿道的膀胱腫瘍切除術の切除検体で、筋層浸潤の有無の判定が、しばしば困難です。その判定によりその後の治療計画が全く異なるため、非常に重要な診断なのですが、underdiagnos、つまり、筋層浸潤があるのに表在性だと診断されれば過少治療となり手遅れになりかねません。実際に、表在性だと診断され、BCGの膀胱内注入を受けている間に、あっという間に転移が出て来たという例を少なからず経験しています。

 

基礎的研究と臨床に関わるものとしては、基礎的研究の結果が臨床で使われるようになることが夢です。

今年のノーベル賞を受賞された本庶先生は、来週の授賞式を控え明日ストックホルムに到着されるようですが、最初の発見から受賞まで約30年を要しました。それでも、臨床応用されるまでは早かったと言えるでしょうし、研究者としては研究結果が多くの患者さんの命を救うということは、最大の喜びに違いありません。カロリンスカでのレセプションや大使館主催のレセプションに招待されているので、どこかでお目にかかれたらいいなあ。

Anders Palmérの絵がまた仲間入り

スウェーデンの画家、Anders Palmérは私のお気に入り。彼は、田園風景とストックホルムの都市をモチーフにして絵を書いています。田園風景は2、3枚持っているのですが、都市モチーフはなかなか気にいる物に出会いませんでした。

 

この度、オークションで出品されていたこの作品。ストックホルムでもっとも値段の高いアパートが並ぶ、Strandvägenをモチーフにしたものです。

 

やはり、競争相手が複数いたこともあり、考えていた値段を大幅に上回ってしまいましたが落札に成功。

142×110 cmとかなり大きな油絵です。照明を絵に合うように調節する必要がありますが、無事に我が家の壁におさまりました。

 

うっとり。嬉しい!

アートはお部屋をグレードアップしてくれるし、心にも豊かさを与えてくれます。

零下の日

先日、最高気温が零下になりました。

その週末はオンコールではありませんでしたが、術後、麻痺性イレウスが遷延している患者さんがいたので、娘を連れて診察に出かけました。私が診察している間、病棟のランチルームで座って待つ娘。

いつも、病棟スタッフに優しくしてもらっているので、一緒に病院に来たがります。

その後、しばらくご無沙汰しているサマーハウスの様子見に。

キリッと晴れた空に、少し雪が積もった庭。

息子画伯がまた絵を書いてくれました。

続・女性泌尿器科医の会

ストレスに関する講義は続きます。

医療者のストレスに関して、傷病休暇取得の状態についてなどの話がありました。

ストレスがあると、当然、ストレスホルモン(ステロイド)の分泌が高まります。長期的には、心血管系疾患などのリスクが高まることになります。日本でも、若い人の過労による突然死が増えている印象ですが、おそらく心血管系の発作によるものではないでしょうか。

 

ストレスにより働けない状態になるまでには、かなりの時間を要します。個人差もあります。また、一度そのような状態になってしまったら、そこから回復するにはさらにそれ以上の時間がかかります。

クラッシュする前に、些細な症状を危険信号と捉えて対策をたてることが大切。

痛み、消化器症状、睡眠障害、エネルギーがなくなる、記憶障害、罪悪感、幸福感の喪失、デプレッション、、、。

自身がデプレッションに陥った精神科の女性医師の本の紹介がありました。時間があったら読みたい。

しかし、私もそうですが、仕事というのはストレスから身を守るものでもあるんですね。職場での闘いの中で、「仕事を投げ出してしまいたい。」と思うことも度々でしたが、「仕事を休むことは、相手だけにではなく、自分に負けること。」という意識が強くあり、逆に、「体調が悪くても休まないぞ。」と考えていました。しかし、本当は、クラッシュするときには、前触れなくいきなりくるのかもしれません。

ストレスを感じやすい人間の典型的な例かも。この漫画、笑えます。

 

 

サウナの後に夕食になりましたが、今年はなかなか美味しかったです。

卵の黄身のフライ。

 

ユッケ。フォアグラなどがふりかけられてます。

何の魚だったか忘れてしまいました。赤カブが飾られています。ブロッコリー4分の1がグリルされてドカーンと。シャンパンソースと共に。

ショコラードフォンダンは一口味見しましたが、お腹いっぱいでギブアップ。

いつもながら、スウェーデンらしくクラシカルな可愛いお部屋でした。

 

 

スウェーデン女性泌尿器科医の会

毎年恒例行事で、スウェーデンの女性泌尿器会が集まる会が行われたので参加してきました。場所はKrägga Herrgård。メーラレン湖沿いの美しい場所で、ストックホルムから車で40分くらい。

 

その日から最高気温も零下という、本格的な寒さもやってきました。

この会は、木曜日のランチから始まり、午後は講演会、その後、皆でサウナに入りながらビールを飲みます。このサウナはメーラレン湖の上に建てらていて、床板を外すと湖にドボンと潜ることができます。暑くなったら湖にドボン。そしてまた暖まる。北欧の醍醐味ですねー。湖の上にある小さな小屋がサウナです。側には、屋外ジャグジーもあり、この日は晴天だったため、満点の星を眺めながらジャグジーに浸かり、ガールズトークを楽しみました。

初日の講演は、御歳80歳になる精神科の女性名誉教授による「ストレス」について。

何と、ミニスカートで登場。エネルギーに満ち溢れていて、最新の研究も網羅していて素晴らしい。話も上手。

ストレスという概念は、歴史的にいつ頃から存在したのか、という話から。


 

この、Turistという映画、観てみたい。

 

グーグルでストレスという言葉を検索すると、年代的にこのような推移になるのだとか。近代、現代における人間の反応なんでしょうね。

社会が近代化し、家にいるべき女性が高い教育を受けるようになってからの現象。という記述が論文にあるそうで、大爆笑。

ストレスに続いて、バーンアウト症候群についての講義。

1800年代から現在まで、いろいろな名前がつけられているそうです。国際的に統一された名前はないのだとか。スウェーデン語では、utmattningssyndromと言います。

長くなるので続きは次の回に。

 

トリュフづくしのバースデー

先日、また一つ歳を重ねました。

子供が生まれる前は、歳を取ることは嫌なことだと思っていましたが、母親になってからは、その感覚が薄れたような気がします。歳は取るけれど、子供達は成長している、、、というリワードによるものなのかもしれません。

 

今年は、サバテイカルでストックホルムに留学している妹に子供たちを預けて、久しぶりに夫とレストランでお祝いをすることができました。

 

お気に入りのイタリアンレストランです。10月、11月の期間限定で、トリュフコースがあり、それがお目当てでした。

 

最初はトリュフユッケ!?テーブルで、ユッケとオリーブオイルと小玉ねぎの摩り下ろしとたっぷりのトリュフを混ぜてくれます。かなり良く混ぜてました。これが、至福の味!

次は、半熟卵焼きにトリュフを混ぜたもの。これも、テーブルで良く混ぜてました。これがまた意外な美味しさでした。

トリュフのリゾット!安定の美味しさ!

ワインはオススメのBarolo!

そして、トリュフパスタ!白トリュフは、1キロ4万クローネで仕入れているのだそう。

コースの最後は、パッションフルーツ、スターフルーツのソルベ。

欲張りな私たちはテイラミスまで頼んでしまいました。サーブしてくれたお兄さんが、「こんなこと言うのも何だけど、一つで十分だと思う。」と言ってくれたので、一つを分けましたが、それでも多かった。

また一つ無事に歳を取りました。この一年は激動の一年でしたが、何とか生き延びることができました。

いつも表になり裏になりサポートしてくれる優しい夫には感謝しかありません。

有難う!そして、I love you!

日本にいたらわからないこと

前記事のユダヤ人医師のイジメのニュース。

辞任した部門長はスウェーデン人。

そこで、誰がユダヤ人医師を虐めていたのかというのは、多くの人の知りたいところ。

その医師についての詳しい情報は、まだ報道されていません。内部情報が回ってくるのは時間の問題だとは思いますが、複数の同僚と話をしてみると、同じ人物像が浮かび上がってくるのに驚きました。

 

「普通のスウェーデン人が、ユダヤ人を嫌う理由は全くないよね。」

『では、誰が?」

「勿論、あのグループだよ。」

「あのグループって?」

「モ・ス・リ・ム、に決まってるでしょ。」

 

大半の日本人は、モスリムとユダヤ人の確執についてはあまり知りませんよね。

でも、日本の外では当たり前のことなんです。

ユダヤ人は勤勉で優秀で、成功している人も多いですし、以前のキリスト教徒との対立は別として、現在では問題なく融合しているのが通常。しかし、モスリムだけはユダヤ人を嫌っている。スウェーデンでも、ユダヤ人を狙った殺傷事件が複数報道されていますが、加害者はモスリム系のスウェーデン人です。

だからこそ、今回のユダヤ人医師のイジメ問題に関しては、多くのスウェーデン人が、加害者はモスリムだと信じています。この点に関しては、加害者が判明したときに報告したいと思います。

 

この週末、私が執刀した膀胱全摘の患者さんが、術後性麻痺性イレウスになっているので、オンコールではないのですが夕方病棟に出かけてきました。誰がオンコールかで、信頼度が随分異なるんですね。カルテの記載はないし、輸液のオーダーもないし、自宅からカルテをチェックしていたら、イライラするだけだったので、やはり自分で患者さんを診察するのが一番。

 

ちょうど、看護師さんたちが夕食中の時間だったので、休憩室へ行くと、、、。

見事に全員が非スウェーデン人。

週末の夜勤。勿論、やりたくないでしょう。人気のない仕事は非スウェーデン人がする。

掃除をやってくれる人たちも全て非スウェーデン人。

 

日本でも同じ現象が起こっている。

移民に反対している日本人は、どう考えているのかなあ。外国人がいなかったら誰が人気のない仕事をするの?って。

日本は島国だから、外で起こっていることを肌で感じにくい。反ユダヤのモスリム。私が苦しんでいる、モスリムの男尊女卑という価値観。いくら頑張ってもどうしようもない問題。東京医大問題なんてチッポケに感じてしまう。

差別されているのは私だけじゃない

数日前から、カロリンスカ大学で、ユダヤ人の医師が上司からイジメられているという告発話がニュースで取り上げられています。1人ではなく、少なくとも3人ののユダヤ人医師が被害にあっていると。手術をさせてもらえなかったり、研究をさせてもらえなかったり、学会に参加させてもらえなかったり、、。

それって、私が置かれてきた状況とそっくり。私は、女性だからという理由で手術をさせてもらえず、臨床研究にも参加させてもらえなかった。これまでも、私だけでなく、多くの女性医師がやりたい手術をさせてもらえなかったという歴史がある科で、敢えて、男性が仲良しチームを作っている疾患グループでサバイバルを試みてきました。

 

これまでの科が無くなり、全く新しい体制になった今も、上に立つボスでさえも仲良し男性グループの扱いには手を焼き、さらに、根っこには、イスラムの男尊女卑の思想まで見え隠れする、、、、。

 

新しいボスは、私が手術をすることを許してくれ(男性チームが仮病で欠勤した結果、執刀医がいなくなったための緊急対応だったとはいえ)、その後も着実に症例を重ね、難しい症例でも合併症も起こさずにきましたが、男性グループはまだ諦めずに私をねじ伏せたい様子。今日の会議でも、「練習せずに手術するのは許されないし、責任が持てない。」と言っている。別にあなたたちに責任持ってもらわなくて構わないのですけど、と心の中で呟く。ボスは、「彼女のこれまでの症例を細かく検討したけれど、合併症もなく、機能的にも制癌的にも全く問題ない。」と言ってくれ、「個々のトレーニングプランは個々にそれぞれであるべきだ。」とボスが続けて言ったら、「あなたは外科医じゃないでしょ。」という応酬。何度も繰り返すようですが、「開腹手術もちゃんとできないあなたが何を言うか。開腹手術ができるようになってから文句言え。」と、口元まで出かかりましたよ。長髪をポニーテールでまとめ、老眼が始まっているのに、老眼鏡は絶対に使わないいい格好しいのスウェーデン人。性格が崩壊していると多くの人が言っていますが、口八丁なので絶対に凹まない。

 

ユダヤ人だから、女性だから、という理由で差別することは絶対に許せません。ユダヤ人医師を差別した上級医師は出勤停止。インターンの情報によると、その舞台は脳外科。脳外科が所属する、Tema Neuroという部門のボスは辞職に追い込まれました。

 

ユダヤ人差別のこのケースは、ユダヤ人だから差別するという明らかな証拠がありました。私の場合は、明らかな証拠がありません。そういう意味で、問題を表に出すのが難しい。ヒエラルキーがないと言われているスウェーデンでも、ヒエラルキーの最上層はスウェーデン人男性、次にスウェーデン人女性または移民男性、一番下に移民女性となっています。私が辞めるのか、相手が辞めるのか。もはや、共存は難しい状況になっています。私が辞めると、ボスも苦しくなってしまい、この、男尊女卑の体制を改革するのが難しくなってしまいます。

 

正義は勝つと信じて、闘いは続く、、、。

 

 

時間貸し電動キックスケーターでストックホルムをスイスイ

最近、Voiという会社の電動キックスケーターを街中で良く見かけます。

ストックホルムには多くの道路に自転車専用レーンがありますが、キックスケーターは、自転車専用レーン、歩道と好き放題に走っています。

こちらのHPによると、借りるのに10クローネ、あとは、1分あたり1.5クローネがかかり、好きなところで乗り捨てて良いようになっています。各スケーターにはGPSが搭載されているため、アプリでどこに空いているスケーターがあるのかわかるようになっているようです。

 

法整備が追いついていない感があり、便利であることは明らかであるとしても、いつ事故が起きてもおかしくない状況だと思います。自転車に負けないスピードが出るにも関わらず、ヘルメットを付けずに乗り、歩道を走ったりもしている。もともと、スウェーデンでは自転車は無法地帯で、スピードが出るにも関わらず、信号無視は当たり前。歩行者用の横断歩道のみの赤信号などは、殆どの自転車が信号無視をしていくため、危険極まりない。そして、都合の良いように、あるときは歩行者、ある時は自動車となり自分勝手に走行して行く。歩行者としても、ドライバーとしても、自転車は非常に危険な存在です。だから、私自身は勿論のこと、子供達にも市内では自転車は使わない方針です。自転車に加えてスケーターがやってきたら、どれだけ危険になるのだろうと、今から心配しています。

pure interest

息子が寄ってきて、

「お母さんー!「う」ってどう書くのー?」と聞いてきた。

むむっ。ようやく、ひらがなに興味が湧いてきたか。と思ったら、

 

ホワイトボードに次々に並べて書いたのは、こんな単語ばかり。

うんこ、うんち、おしっこ、おしり、おなら。

そして最後にサインも。

おーい、息子よ。もし、将来、博士を取ることがあったら、この写真を打ち上げパーテイーのスライドに使おうね。しかし、純粋な興味ほどパワフルなものはないですね。