第10回ヨーロッパ泌尿器科ロボット手術学会(ERUS)の2日目は、会場で参加しました。
会場は、ストックホルム中央駅に隣接する地に、新しく建設されたストックホルム・ウオーターフロント・コングレスセンター。
鳥かごのような奇抜なフォルムが、ストックホルムの景観を損ねていると私は思います、、、。
こちらには、3000人ほど収容できるホールがあります。ホールは二階立てで、上下の階を別々に使用することもできるのだとか。
今回は、下階のみ使用しました。こちらと、病院の3つの手術室を結んでライブ手術を放映します。
コンソールに座る術者から、症例の提示があります。
症例の画像の解説もあります。
症例によっては、ポートの立て方(腹部のどこに穴を開けるか)の説明も。
手術全てを見せる訳ではなく、司会は3つのオペ室からの映像を随時チェックし、重要な部分にさしかかったときに、その部屋とつなぐか、術者からつなぐ指示があったときに、映像がホールに流れます。
ホールでは同時進行で、その他の発表もあります。
会場のすぐ外では、お決まりの、企業による展示ブースがあります。勿論、中心はIntuitive Surgical社の手術用「ダ・ビンチ」ロボット。
もはや、前立腺癌に対する全摘手術はロボット手術が当たり前。いかに優れた外科医が開腹手術を行ったとしても、そこそこの外科医が行うロボット手術に及びません。テニスで言えば、ジョコビッチがウッドラケットで、カーボンチタンハイブリッドのラケットを使う選手と勝負するようなもので、相手が格下の選手であっても勝てません。
企業展示ブースの横で、ランチビュッフェもサービスされます。久々の国際学会、学ぶことも刺激も多く、とても有意義でした。この後、クルージングがありましたが、それについては次回。







以前ロボット手術のアドバイスいただきました日本の泌尿器科医です。
遠い国の泌尿器科事情楽しく拝見させていただいております。
ERUSは大規模なロボット手術の学会で面白くて、勉強になりそうですね。
日本ではそのような学会はまだですがロボット導入病院は前立腺癌が保険収載されたこの一年で急増し、今後は当たり前になりそうです。
ゆくゆくは腎部分切除、膀胱全摘と適応も拡大されそうで、今は泌尿器科手術法の潮目なんかなあと感じながら働いています。
ただ勤務先のレジデントの先生達は開腹の前立腺手術を見たことないので不安、不安とよく言います
僕は気持ちはよくわかるけど仕方がないとしか答えようがありません。
Jam先生。
その後、少しは術者に進出できましたか?
私はようやく、独り立ちしたところです。
日本でも当たり前の手術になりつつあるのですね。良いものは良いので、とても喜ばしいことだと思います。腎臓や膀胱も良い適応だと思いますが、開腹術が減ってゆくのは、やはりさびしいですね。確かに、ロボットになっても、いざというときに開腹術に切り替えることができなければならないですから、これからトレーニングする若い先生方は可哀想だと思います。個人的には、適応を決めて、開腹術も残す必要があるのではないかと思いますが、ロボット手術が、手術時間や出血量などで開腹に勝っている状況では、難しいですね。開腹の膀胱全摘も、ほとんどありませんが、たまにある症例は、ロボットが不可能である(ポートが立てられないなど)難症例ばかり。若い先生のトレーニングにはなりません。ジレンマですね~。
腎切石術や尿管切石術なども、今や、昔懐かしい歴史上の手術となってしまいました。