海外に住んでいると、非日本人から、日本人のモラルやマナーの良いことを指摘されます。中には、日本や中国、韓国は同じような国だと勘違いしている人もいて驚くこともありますが、アジア人の中でも日本人のモラルやマナーは群を抜いて良いと言えるのではないかと思います。「控え目」、「ルールに従う」、「他人への思いやり」など、日本人が優れている点は多いように感じます。「沈黙は金」もいかにも日本的です。
しかし、残念ながら、日本人にもモラルのない人がいるのも現実です。最近、腰が抜けそうになるほど驚いたことがありました。このような記事は非常にcontroversialなのですが、私と気持ちを共有して下さる方もいらっしゃるだろうと記事にすることにしました。スウェーデンで日本食品を販売するあるお店のHPですが、2014年2月のセール品として、ネット上で売られているものです。
何と、賞味期限が2011年の2月で切れているものが商品になっています。
乾麺であってもカビの生えやすいソバ(参考資料:sobakabi)なども、2012年に賞味期限切れ。
賞味期限切れの食品をこのように販売することなど、決して許されることではありませんし、販売対象の殆どは日本人であることを考えると、日本人が日本人から賞味期限切れの食品を販売することにより利潤を得ようとしているという行為が、けがらわしい。私は職業柄、記名、匿名関わらず、スウェーデン在住邦人からの医療相談を受けることがあります。日本人として、少しでも助けになればと、勿論、無料で相談にのっています。海外に住む日本人として、日本人相手に小遣い稼ぎをしようという気持ちなど、露ほどもありません。
双子が生まれてから、安全な食への意識は以前よりも高くなりました。食材は出来るだけKrav(オーガニック)印のものを選びますし、より新鮮な食材を求めます。「賞味期限切れの食材を買う方にも責任がある」という考え方もあるかもしれませんが、家計を助けるために食費を切り詰める目的の方もいらっしゃるでしょう。賞味期限切れの食材を売るという非合法なことをしなければ、買う人もいないのです。しかも、厚顔無恥にも、「堂々と賞味期限切れである」ということを表示することにより、「何かあっても、責任は買い手にある。」と言わんばかり。
カビ毒は煮たり、炒めたりといった加熱処理でも、殆ど減ることはありません(資料:kabi.pdf – kabi)
ソバに付き易いカビ、アスペルギルス種が産生するカビ毒、アフラトキシンB2は調理後も84%が残存しているそうです。また、アフラトキシンB2は肝臓癌の原因物質として知られています(昔、国家試験でも重要項目でした、、、。)。
日本にお住まいの方には、信じられないような話だと思いますが、スウェーデンにお住まいの方は、このような危険のある賞味期限切れの食品を購入することのないように。将来のある子供の口に入れるなど、論外です。
同じ日本人として、「恥を知れ」と言いたい。
大分、強い表現になってしまいましたが、このような犯罪行為を黙って見過ごすことが出来ませんでした。(該当者以外で)気分を害された方がいらっしゃいましたら、申し訳ございません。
私は、日本人の名を汚さないように、誇りを持って、努力して生きていきたいと思います。
追記:コメントにいただいて気付きましたが、該当するHPの変更が行われたようですので、後にお読みになる方が、「この程度であれば良いのではないか」と勘違いなさることもあると思いますので、元のHPをPDFとしたものをリンクします。
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