カロリンスカ大学病院には、手術支援ロボットda Vinciの旧型が3台、最新機種のXiが一台あります。最新機種はカメラが細くて、手術アームが自在に動くため、カメラ用のポート以外からもカメラが挿入でき、術野や患者さんの体位の自由度が増すことで、旧型と大きな違いがあります。
今まで旧型で手術をしてきましたが、今週、助手の先生が、「Xiが空いているから、使ってみましょうよー!」と言うので初めて使ってみました。Intuitiveからも担当者が来てくれたので、安心でした。
中央にある、肝心の本体のアーム部分が不潔にならないように布で覆われていて見えませんが、私は、左手にあるコンソールに座って手術をします。この大きさの手術室が新病院ではスタンダードな広さで、60平米ほどあります。広いです。一番大きな部屋は120平米もあります。
大お家騒動の末、執刀を始めた膀胱全摘ですが、既に30例以上を執刀しました。大きな合併症は一例。ステロイドを使っていた患者さんが、イレウスになり、小腸吻合不全となりました。これは私の技術が悪いと言うより、不運だった症例でした。指導者なしで手術をしてきた厳しい状況では上出来とかなあと思います。自分なりに手術法も改良して、これからも現状に甘んじることなく、少しでも良い手術ができるように努力したいと思っています。
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