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スウェーデンの救急外来:医師として、患者として

悪名高きスウェーデンの救急外来。最近は待ち時間も少しは短縮されたものの、それでも、診察まで数時間待ちは珍しくありません。スウェーデン人にでさえ評判が悪いのに、フリーアクセスに慣れ切っている日本人には、とても信じられないことが多いと思います。今回は、医師である私が患者として経験した救急医療について書いてみます。医療従事者が患者である場合、やはり一般人と扱いが多少異なることは多いのですが、スウェーデンにおいて救急医療がどのように機能するのかを、非医療従事者の方にも少しは理解していただけるのではないかと思います。

 

私自身、この1,2年で救急外来を患者として受診したのは、3回。最初の2回については、医者の不養生シリーズ(1)-(5)をどうぞ。このとき、2回目には緊急入院になった訳ですが、当時、実は19週の妊婦でした。19週といえども、双子の妊娠中でしたから、お腹は相当大きくなっていました。そんなときに風邪から喘息発作、肋骨骨折に肺炎と、まさに何重苦でした。授乳中には使えないモルヒネを妊婦には使えることが有難かった。酸素飽和度が低かったため、肺塞栓が疑われて、妊娠中にもかかわらずCT検査となり、心が折れそうになりました。現在のスパイラルCTによる被爆はわずかで、胎児への影響は考えなくても良いと知ってはいましたが、、、。ただ、造影剤を使ったため、将来的に甲状腺機能のチェックが必要ということでした。この2回の救急外来受診では、症状が重症だったことで、殆ど待つことなく診察を受けることができましたし、やはり自分自身が医師だということで、丁重な扱いを受けたように思います。

 

スウェーデンでは、救急外来を受診する前に電話相談することが推奨されていますが、救急外来の資源不足もあり、通常は、どうにかして自宅待機するように説得されます。医療従事者としてあまり声を高くして言ってはいけないのかもしれませんが、緊急性が高いと判断(非医療者には難しいことですが、何かいつもと違うと感じたときには緊急性があると自己判断しても良いと思います)した場合は、電話相談をすることなしに救急外来を受診するのがベストです。電話相談せずに受診しても、診察を受けることができないということはありません。また、スウェーデンでは、住所により所属病院が決められていますが、救急外来に関してはその限りではありません。ストックホルムの南地区に居住している場合は、南病院かカロリンスカ大学Huddinge院の所属になりますが、例えば、南病院の救急外来はストックホルムで最大規模であり、重症患者が多いこともあり、待ち時間は非常に長いことが知られています。よって、Huddinge院を受診するのがベターです。カロリンスカ大学Solna院も相当に混んでおりますので、少し郊外ですがHuddingeに行くほうが良いこともあります。また、場合によっては、私立のCapio S:t Görans Sjukhusの救急外来という手段もあります。この病院は私のアパートから目と鼻の先ほどにあり、機会があれば利用してみようと考えています。

 

スウェーデンの救急外来では、基本的に救急所属の内科系あるいは外科系医師が初期診察を行います。専門医の判断が必要であれば、まずは当該専門医に電話相談し助言を仰ぎます。必要に応じて専門医が救急外来で診察を行うことになります。私が所属する泌尿器科は、病院内で宿直をする当直医はおらず、(自宅待機の)オンコールの医師が対応をすることになっていますが、大方のケースは電話でのやりとりで済ませます。緊急入院となる際にも、救急医により緊急検査および緊急を要する処置が可能であれば、全て電話での対応となります。オンコールの医師の手当ては、オンコールとしての給与と、実際に電話で会話に要した時間や、病院へ出勤が必要となった時間と、それらが発生した時刻の時間給により(時間帯により手当ても異なります)決まりますので、オンコールとした方が、科としてのコストを低く抑えることができます。最近では、時間給の安い若い先生をファーストコールとすることで、さらにコストを抑えるようにもしています。緊急手術となれば上級医の出勤が必要な場合もありますが、下級医が単独で手術可能と自己判断すれば、単独で行うことも少なくありません。患者サイドからしてみて少し怖いところでもあります。複数の医師が手術に必要な場合は、科内あるいは、外科当直などから助手を探します。患者さんの急変や死亡などの場合、泌尿器科では院内の移動救急チーム(MIGチーム:Moblil intensivvårdsgrupp)あるいは外科当直が代わりに対応しています。

 

話は戻りますが、3回目の救急受診は、妊娠31週で破水したときでした。このときは、通常の救急外来ではなく、産科救急を受診することになっていたので、一応電話相談をしました。このときのことは、またの機会に譲りますが、受診後、直ちに緊急入院となりました。この際の迅速な対応は私が医師だったということとは無関係で、とても素晴らしい医療を受けることができました。

 

双子を初めて救急外来へ連れていったのは、今年の2月でした。2月のある金曜日、同じ時期に生まれた子供とその親が集まる会が地域の診療所でありました。そのときに、おもちゃを共有したことが原因だと推測される、ウイルス性胃腸炎に双子が罹患してしまいました。40度の高熱、嘔吐、そして何よりも強烈なのが、水様下痢。オムツ交換台に載せてオムツを外すと、1メートル位の下痢の発射に見舞われます。オムツを替えても替えても、すぐに下痢で水浸し。泣く元気も無くなってきた双子を、初めて救急外来へ連れてゆく決心をします。これでは脱水になってしまう。点滴が必要だと判断しました。

 

カロリンスカ大学Solna院のAstrid Lindgren子供病院の夜間の救急外来は、病児が多発する時期もあって待合室は人で溢れていました。床に座る人までいます。お決まりのように番号札を取って待つこと2時間。ようやく看護師さんの問診にたどり着きます。そこで言われたことは、「医師の診察まであと2時間以上待ちます。診察を受けたとして、入院が必要な場合は、現在ベッドは満床のため、Huddingeに行ってもらいます。Huddingeでも看護師の問診まで2時間は待つことになります。」という何ともショッキングなことでした。そのときには、双子は声も出ぬほど息も絶え絶え。そんなことをしていたら、死んでしまうと思いました。「家へ連れて帰って何とかしよう。」と決心しかけたとき、元同僚の小児科医から、診療相談の返事がSMSで届きました。輸液などが必要という、私の判断をサポートする内容だったため、問診担当の看護師さんに、「私の友人でここの小児科医の○○医師に相談したら、このように言われた。実は私もカロリンスカで働く外科医です。」と伝えたところ、その会話を聞いていた少し年配の看護師さんが奥に入って、当直医と話をしてきてくれました。当直医の先生が出てきてくれたのですが、それがなんと、知り合いの先生でした。そうなると話は早い。簡単に聴診などをしてもらって、「脱水もまだ高度ではないので、家に連れて帰って5分おきに注射器で等浸透圧性ドリンクを口の中へ流し込んで、とにかく水分補給さえできれば何とか乗り切れそうだ。」という見立てをいただき、結局、受診せずに双子を家へ連れて帰ることになったのです。

 

家では、所謂、子供用のスポーツドリンクのようなものを、指示通り、夜通し口から注入し続け、幸い症状は徐々に快方に向かっていきました。しかし、このときばかりは、私が医師でなかったら、危なかったのではないかと感じ、ヒヤッとしました。

双子を救ってくれた緊急用のドリンクパウダーはこちら。以来、自宅にこれは欠かせません。

4993-1

スウェーデン在住で、乳幼児をお持ちの方、通常のスーパーで購入可能ですので、常備することをお勧め致します。その後も何回もこれに救われました。

 

双子の胃腸炎の際には、散々な目に遭った救急外来ですが、その後、「ぼく」が呼吸困難になった際には、とても素早い対応をしていただいています。勿論、一分一秒を争う緊急性が潜在する呼吸器や循環器、脳などの疾患の場合は、受身になることなく、(強引にでも)プッシュさえすれば、優先してもらえます。しかし、プッシュをする判断は患者側がしなければならないのです。アクセスの悪いスウェーデンの医療に対応するためには、様々な知恵が必要です。医療システムの不備で、最悪、命を落とすようなことになっても、スウェーデンでは十分な保障を受けることはありえません。少し前に、日本で、肺炎の診断の遅れにより90代の患者さんが死亡したことで、数千万円の慰謝料が発生したというニュースがありましたが、スウェーデンでは考えられない話です。相当高齢である90代の患者さんが亡くなるのは、どのような理由であろうと自然なことであると考えられ、そのような患者さんに対する医療過誤があったとしても、その医療過誤に対する保障が発生することはありません。この点については、高度な医療を安価に平等に供給する医療システムを長続きさせるという点では、スウェーデンの医療保障システムが一方的に悪いとはいえないと思いますが、論点がずれるのでここでは触れずにおきます。

 

繰り返しになりますが、大人よりも予備能が低い子供は、親が賢く守ってあげなければなりません。在瑞邦人の皆様、頑張りましょう!

 

最後に、余談となりますが、スウェーデンのように医療に対するアクセスが悪い国に住んでいると、日本の医療システムが、いかに患者さんに優しいかということを感じます。日本国民はそれを認識していないため、クレームや訴訟が多発し、過度な検査や治療は医療費の高騰を招き、結果として日本の医療の崩壊が静かに進んでいるのです。井の中の蛙、大海を知らずとはいえ、大変不幸なことです。

17 comments to スウェーデンの救急外来:医師として、患者として

  • hejhejhej

    東京のある大学病院とヨーテボリ大学病院小児科の経験です。
    東京の小児科医は、まず医師としての使命感から自らを犠牲にして、小児医療にあたっています。ただの発熱の児でも、真夜中にすぐに診察し、親からは当たり前とされます。
    スウェーデンの医師は、あくまで労働者とされています。時間外など待つのは当たり前で、あまり医療訴訟など念頭にありません。入院中の患者についてもグループ診療が中心で、日本でいう主治医は存在しません。
    日本では、小児科医は減少しています。

    • hejhejhej先生。現場からのコメント、ありがとうございます。

      日本では、医師の使命感はスウェーデンの医師のそれとは格段に大きいですね。また、クレームや訴訟のため、defensive medicineとならざるを得ません。主治医性は、患者さんの立場からは非常に良いシステムですが、医師の立場からは、生活にしばりが加わることになります。スウェーデンでは医療訴訟がほとんど存在しないので、医師へのプレッシャーは少ないものの、重大な医療ミスでも医師へ罰則が与えられないことも多いので、欠陥医師が生き延びることも日常的で、非常に複雑な思いです。

      小児科の先生方には、病児の親への対応という重い役目もあり、過酷な労働条件から、小児科医が減少するのは当然なことですね。本当に頭が下がります。個人的には、世界一患者さんに優しいであろう日本の医療システムがありながら、患者さん自身がそれを認識せずに、結果として、破壊しようとしているということが、残念でなりません。何とかならないものでしょうか、、、。

  • りりあん

    ご対応、さすがですね。勉強になります。

    スウェーデンの医療システムに少々辟易しているところだったので、タイムリーな記事でした。

    医療関係者ではないので断定はできないのですが、4ヶ月前から数箇所の関節が対称的に変形し、目や内臓にも影響が及んでいるので、悪性関節リウマチに罹患したのでは、とvårdcentrumに足を運び何度か血液検査を受けましたが、検査結果は全て陰性のため、今も鎮痛剤を飲んでいるだけです。ホームドクターは毎回紹介状を書くからと言って、30日経っても何の反応も無いので出向くと、病院側から拒否されたから、の繰り返し(多分本当は紹介状を送っていないのでは、と推測)。今後どうしたら良いものか、と思案に明け暮れていたところでした。

    日本の医療システムにも欠点はありますが、スウェーデンよりも良い点も、今回の件で色々見えてきました。

    お子様達の看病でお疲れでは、と案じています。
    どうぞ御身ご自愛下さいませ。

    • りりあんさん。コメントありがとうございます。

      「スウェーデンの医療システムに辟易」。お気持ち、理解できます。
      診断が明らかな状態であれば、専門医へのハードルは決して高くはないのですが、「検査結果が陰性」である場合は、どの科を受診するのが適当であるのか判断が難しく、紹介状がつきかえされて、たらい回し状態、あるいは、宙に浮いてしまうことは珍しいことではありません。また、診療所の医師の優劣、そして、親切度の個人差が大きいので、扱いに不満な場合は、医師を変えたり、診療所を変えたりすることをお勧めいたします。

      日本の医療システムは、おそらく世界で最も患者さんに優しいシステムです。それと比べてしまうと、不満だらけになってしまうと思います。

      お気遣いいただき、ありがとうございます。

  • こぐまなみん

    自分自身も医療福祉の周縁にいるので
    やや一般よりは知識を多少持つ身ですが。
    子供を持って見て初めて
    いわゆる他の小さいお子さんを持つママたちと交流を持ちました。

    そのときに感じたのは
    『お母さんとしての判断能力が医療サイドへの
    負担を減らす一助になる』
    『現代のいわゆるネット環境や一般の女性の教育暦の高さが
    お母さんたちの不安を憎悪させる一因となりうる』
    の2点です。

    中途半端で過多な情報を得て
    判断能力を伴わないお母さんたちは
    医療サイドに根拠のない要求を繰り返し
    緊急性の高い小児患者の受診を妨げます。

    実際に地域の小児科医の負担を減らすために
    乳幼児の保護者を対象に
    電話相談や医療判断のためのサービスプログラムを
    組んでいる自治体がニュースで紹介されていました。

    子を持つ母として、関係者の一人として
    行政に全てを託すのではなくサポート機能の高いワークを
    期待したいなーと思います。はい。

    • こぐまなみんさん。

      おっしゃるとおりだと思います。

      患者さんと医療サイドは協力しあわなければならないのに、そうでない場合も多いですよね。小児科以外でも、的外れであったり、ミス探し目的の、患者さん家族による理不尽な介入がありますが、小児科の患者さんの親からのプレッシャーは、その比ではありません(おじいちゃん、おばあちゃんを相手にすることが多い泌尿器科で良かったと、、、。)。

      結局、回り回って、自分の首を絞めていることに気が付いて欲しいものです、、、。

      電話相談のシステムは、スウェーデンの方がはるかに進んでいますね。ただ、場合によっては、「救急受診をさせまい」という態度が前面に出ることがあり、危険も潜在しますが、、、。

      多くの人が、より良い医療を、適切なタイミングで、平等に受けることができるようなシステムが構築できるといいですね。

  • りりあん

    度々、そして横から失礼します。

    こぐまなみんさんのご意見、興味深く拝読。

    日本では歯科医の数は増加し、それに反比例するかのように小児科医が減少しているので、子供が病気に罹った時苦労したという話を友人知人から聞いたことがあります。小児科担当の方達の負担がより増し、現場は大変なことだろうと想像していました。

    電話相談サービスプログラムに関しては、スウェーデンの方が進んでいるのかもしれません。

    ホームドクターの判断ミスが無ければ罹らなかったかもしれない感染症に罹った際、1ヶ月以上抗生物質を飲み続けなければならなくなり、それによって別の病気に罹った際、ホームドクターから専門医への紹介状送付を拒否され、ストックホルム県運営の24時間対応電話相談サービスに相談した結果、担当看護士より紹介状を出してもらい、次の日専門医を訪問し事なきを得た経験があります。

    今回も相談した結果、具体的な判断は電話のみでは難しいため紹介状は発行されず、セカンドオピニオンまたはホームドクターを再び訪れることを勧められました。

    大人用と子供用に電話相談口が分かれているところも良い点かもしれません。

    日本に住む、とある知人は幼少のころ小児麻痺にかかり、長期にわたり大量の薬物を投与された結果、脳半分が段々機能しなくなっていきました。現在も生存し働いていますが、年々身体機能は衰えてきています。担当医はこのケースのデータを収集し学会で発表し高い評価を得た結果より良い地位を得られましたが、大量投与を反対した医師は左遷されたそうです。知人の母親は、医者の言うことを100%鵜呑みにせず、自分がもっと知識を持って医者に対して言うべきことを言っていれば、ここまでひどくならなかったかもしれない、と反省しています。

    「餅は餅屋で」という言葉もありますが、身近に接しているお母さんは子供の体調の変化を観察していることもあり、専門家である医師よりも時として的確な判断ができることがあるかもしれません。ただ母親にとっては第一優先であるように思えても、サービスを提供する側は多くの患者を抱えていることから緊急性が高い患者を優先することに不満を持つ人達が出てくることも当然考えられます。時としてそういった患者さんがクレーマー化しモンスター化することもあるでしょう。それぞれの立場のことを考えたら割り切りは難しいですね。

    またまた勉強になりました。有難うございました。

    • りりあんさん。

      医師も人間ですから、間違いを犯すこともあります。また、医学において、正解が一つでない場合は多々存在します。

      患者さんも、医師に任せるだけではなく、おっしゃるように賢くならなければいけません。ただ、下手な知識を振りかざすと、診療の妨げになることもありますので、さじ加減は重要ですね。私の場合、自分が医師であるからこそ、心してお任せする場合が多いのですが、そのようなときでも、いざというときには主張できるように準備はしています。予後にあまり影響のない程度の手抜きやミスは大目に見て、医師や看護師さんにプレッシャーを与えないように気を付けています。医師と気持ちの良い関係を構築することは、非常に大事ですので、適度のバランスを保つようにつとめることを考えなければいけないと思います。

      りりあんさんも、納得のいく医療サービスにめぐり合えるといいですね。

  • こんばんわ。

    本当、ネットや本を見ただけでは、
    わかったよ〜な、
    わからないような〜(わからないデス)

    でも、症状は続くし、治したいし、

    むっ!!とする医師の方の
    お言葉が一番、的をえているのかも、、、。

    神経質では??まだ、◎ヶ月しか
    術後たってないし、など。

    でも、説明して欲しいし、、、。
    医師になれてたらよかったけど、、、。

    と、今回、悩みました(笑)

    患者さんの味方の
    先生でいて下さいm(_ _)m

    • ガムラ スタンさん。

      患者さんと医師との関係における、さまざまな匙加減。実に難しいです。
      私は親切過ぎて、自分の首を絞めることが多いのですが、患者さんへの説明は丁寧にするにこしたことはないと思っています。
      医師人生、ずっと患者さんの味方です~。

  • おしょ

    こんにちは、二度目の書き込みです。
    来年から数年スウェーデンに住むことになりました。
    私にもいま10ヶ月の子どもがいるので、とても心配になりました。
    素人ですが、子どもの病気の本などを熟読して、知識を入れておこうと思います。
    こういった話を日本にいるときから知っておけることはありがたく、
    感謝です。親になってから、お医者さんになっておけばよかったと思うことが多いです!

    • おしょさん、こんにちは!

      お子様がいらっしゃる場合の海外暮らしは不安ですよね。救急を受診しなくてもよい程度の状態に対応できるような準備はした方が良いと思います。日本で市販されている熱さましなどがあるといいですね!

      それでも、スウェーデンの場合は、何かあった場合には、救急外来に行けば、とりあえず診察してもらえるという安心感はあります。ただ、お住まいになる医療圏によっては、レベルの低いところもあるので注意が必要です。

  • リキユママ

    はじめまして。
    昨日娘を連れてこちらの救急外来に行きましたが、いろいろと困ることがあり、検索したところこちらのページにたどり着きました。

    スウェーデンでは親も知識を持ち、必要があればプッシュも必要とのことで、以下状況下どのようなプッシュが必要か、ご助言頂けないでしょうか。
    突然ブログの書き込みで失礼かとは思いますが、まだスウェーデンに来て3ヶ月、まだ右も左も分からない状況ですし、娘もまだ3歳で心配です。もしよろしければお力をお貸し頂ければ幸いです。

    娘は10/15から連日38度以上の熱が続いていましたが、最寄りのクリニックではまだ飲食できるし歩けるとのことで自宅安静とだけ言われました。それでも熱は続き、40度になったので11/4にもう一度電話相談したところ、夜間外来へ行くようにすすめられ、すぐに行ったところ、血液検査で感染数値が高く、尿に血液があり、お腹も痛いのでおそらく泌尿器管の感染だろうと言われ、Amoxicillinという抗菌剤を出され、飲ませました。熱はすぐに下がって薬は継続して飲ませていましたが11/9通知が来て検尿の結果は大腸菌で、この抗菌剤は効かないのでまた病院へ来るようにとのことでした。しかし電話すると、この抗菌剤で熱が下がっているなら、まずはそのまま飲み続けて、また後日超音波の検査をしましょうと言われ、その後特に検査の日程の通知は来ていませんでした。そして昨日11/13,娘がオシッコの出るところが痛いと言い始め、排尿痛もあったことを初めて言い、電話相談の後再度夜間外来へ行きました。また検尿の結果、血液がまだあり、細菌もあるようで、救急外来でさらなる検査を勧められ、すぐに紹介状を持って救急外来へ行きました。しかし21時に着いてから途中また検尿してからまた待ち、23時過ぎになったころ、帰宅するためのバスの最終が24時だがこのまま待つのか聞くと、熱もないし緊急性ないので、帰宅して翌日最寄りのクリニックでみてもらってくださいとのことで、先生にみてもらえず帰ることになってしまいました。不安と不満がありつつも帰宅して今朝最寄りのクリニックに電話したところ、昨日夜間外来の先生が新しい薬を出しているのでそれをまず飲んでからもしまだ痛ければまた電話くださいとのこと。昨日の夜間外来では、薬を出したことは何も言われていませんでした。薬局へ行ったところ、先生が処方箋を出し忘れていたので昼頃また来てくださいとのことで、現在薬を待っているところです。

    今朝(11/14朝)から現在(11/4昼)までの間、娘はどこも痛くないと言っていますが、昨日の検尿ではまだ血液と細菌がみられましたし、11/9の電話で超音波の検査をしましょう、と言われましたし、昨日11/13の夜間クリニックでもさらなる検査が必要とのことで救急外来に紹介されましたので、血液や尿以外の検査がやはり必要なのではないかと思うのですが、今朝最寄りのクリニックにはとりあえず新しい薬を飲んでみまだ痛ければ電話くださいと言われてしまいましたし、そこでは医師にみてもらう前に看護師が先にみて、症状がおもくなければ医師にみてもらえません。インターネットで娘の症状をもとに検索すると、腎盂腎炎かもしれないと心配で、そうだとすると敗血症など重大な病気の原因になることがあるようで、娘が重大な病気になる前にできることをしてあげたいのです。
    どのような対応をすべきでしょうか。
    お忙しいとは存じますが、もしご助言頂ければ幸いです。何とぞよろしくお願い致します。

  • リキユママ

    はじめまして。
    昨日娘を連れてこちらの救急外来に行きましたが、いろいろと困ることがあり、検索したところこちらのページにたどり着きました。

    スウェーデンでは親も知識を持ち、必要があればプッシュも必要とのことで、以下状況下どのようなプッシュが必要か、ご助言頂けないでしょうか。
    突然ブログの書き込みで失礼かとは思いますが、まだスウェーデンに来て3ヶ月、まだ右も左も分からない状況ですし、娘もまだ3歳で心配です。もしよろしければお力をお貸し頂ければ幸いです。

    娘は10/15から連日38度以上の熱が続いていましたが、最寄りのクリニックではまだ飲食できるし歩けるとのことで自宅安静とだけ言われました。それでも熱は続き、40度になったので11/4にもう一度電話相談したところ、夜間外来へ行くようにすすめられ、すぐに行ったところ、血液検査で感染数値が高く、尿に血液があり、お腹も痛いのでおそらく泌尿器管の感染だろうと言われ、Amoxicillinという抗菌剤を出され、飲ませました。熱はすぐに下がって薬は継続して飲ませていましたが11/9通知が来て検尿の結果は大腸菌で、この抗菌剤は効かないのでまた病院へ来るようにとのことでした。しかし電話すると、この抗菌剤で熱が下がっているなら、まずはそのまま飲み続けて、また後日超音波の検査をしましょうと言われ、その後特に検査の日程の通知は来ていませんでした。そして昨日11/13,娘がオシッコの出るところが痛いと言い始め、排尿痛もあったことを初めて言い、電話相談の後再度夜間外来へ行きました。また検尿の結果、血液がまだあり、細菌もあるようで、救急外来でさらなる検査を勧められ、すぐに紹介状を持って救急外来へ行きました。しかし21時に着いてから途中また検尿してからまた待ち、23時過ぎになったころ、帰宅するためのバスの最終が24時だがこのまま待つのか聞くと、熱もないし緊急性ないので、帰宅して翌日最寄りのクリニックでみてもらってくださいとのことで、先生にみてもらえず帰ることになってしまいました。不安と不満がありつつも帰宅して今朝最寄りのクリニックに電話したところ、昨日夜間外来の先生が新しい薬を出しているのでそれをまず飲んでからもしまだ痛ければまた電話くださいとのこと。昨日の夜間外来では、薬を出したことは何も言われていませんでした。薬局へ行ったところ、先生が処方箋を出し忘れていたので昼頃また来てくださいとのことで、現在薬を待っているところです。

    今朝(11/14朝)から現在(11/4昼)までの間、娘はどこも痛くないと言っていますが、昨日の検尿ではまだ血液と細菌がみられましたし、11/9の電話で超音波の検査をしましょう、と言われましたし、昨日11/13の夜間クリニックでもさらなる検査が必要とのことで救急外来に紹介されましたので、血液や尿以外の検査がやはり必要なのではないかと思うのですが、今朝最寄りのクリニックにはとりあえず新しい薬を飲んでみまだ痛ければ電話くださいと言われてしまいましたし、そこでは医師にみてもらう前に看護師が先にみて、症状がおもくなければ医師にみてもらえません。インターネットで娘の症状をもとに検索すると、腎盂腎炎かもしれないと心配で、そうだとすると敗血症など重大な病気の原因になることがあるようで、娘が重大な病気になる前にできることをしてあげたいのです。
    どのような対応をすべきでしょうか。
    お忙しいとは存じますが、もしご助言頂ければ幸いです。何とぞよろしくお願い致します。
    お読みくださりありがとうございます。

  • リキユママ

    はじめまして。
    娘も昨日救急外来へ行きましたが困っていることがあります。
    もしよろしければご助言いただけないでしょうか?

  • リキュママさん。

    慣れない異国で、小さな子供が病気になるというのは、心細く心配なこととお察しいたします。

    もう1ヶ月以上発熱が続いているということでしょうか?おそらく、夕方過ぎに発熱しているのだと思いますが、腎盂腎炎の可能性が高いと思います。3歳ということですが、このようなことはこれが初めてでしょうか?単なる膀胱炎から始まった腎盂腎炎ならまだ良いのですが、膀胱尿管逆流症などがあると、そのうち、腎臓の機能も低下してきます。被曝のない検査でということで超音波の検査をすることを勧められたようですが、是非、してもらってください。水腎症といって腎臓が腫れていないかどうかを見る検査です。

    最初に出された広域ペニシリン剤が効く大腸菌ではなかったけれど、解熱したので様子を見ましょうと言われ、その後、発熱したため連絡したときに、その大腸菌に効く抗生物質を新たに処方したが連絡されていなかった、また、カルテには出した記載があったが、実際に処方をし忘れていた、というダブルのミスが重なったものでしょう。不信が募るのも無理はない状況です。

    新たな抗生剤で解熱するのであれば、あまり心配はないと思いますが、解熱後の尿検査、場合によっては超音波をした方が良いでしょう。夜間の外来は日本とは異なり、急性の症状がない限りは受診を避けるのがスウェーデンです。受診するのであれば、何時間も待つ覚悟をする必要があります。私も子供達が乳児だった頃、下痢、嘔吐、発熱で受診しました。3時間待ったところで、症状は悪くなる一方。診察までこぎつけても、空きベッドがないため入院はできないから、Huddingeに行ってくれと言われ、Huddingeでも診察まで4時間待ちということだったので、自己判断で帰宅しました。脱水にならないように一晩中5分おきに等張液をスプーンで2人に飲ませました(小児科の友人に助言を受けて)。またあるときは、喘息重積発作を起こしたので、救急に駆け込み、その時は、「呼吸数が40だからすぐに見てくれ。」と直訴してすぐに見てもらいましたが、これは自分が医師だからできたことかもしれません。

    とにかく、2回目に処方された抗生剤で解熱すれば一安心。不安であればその後に尿検査。同様の症状が以前にもあったか、この次も繰り返すようであれば超音波は必須でしょう。

    プロフィールページに連絡先もありますので、何かありましたらご連絡ください。

    • Anonymous

      お返事頂き、本当にありがとうございました。
      プロフィールにのっているメールアドレスにメールをさせて頂きました。

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