今年のノーベル平和賞は、中国の民主活動家・劉暁波氏に。
少し前に、ノーベル平和賞選考委員会が、「劉暁波氏の選出」に対して、中国政府からの圧力があったことを発表しました。
中国が名実ともに大国となり、アメリカでさえ中国に対して強い態度に出ることができなくなった状況で、劉暁波氏の受賞はあるのかと思っていましたが、流石怖れを知らぬバイキング、、、いや、オバマ大統領に続き、大きな問題を孕む選択を敢えてした選考委員会。個人的には、選考委員長の談話のとおり、「大国となった中国が、国際社会の中における責任を果たすためにも、民主化を進めること」は必須であり、この賞によりそれが進むのであれば、「良き隣人」を望む日本人としても大歓迎。
しかし、予想にたがわず、中国政府の怒り沸騰。
CNN、BBCやNHKが劉暁波氏の受賞を報道すると、中国のテレビでは突然画面が真っ暗になり、報道規制が行われたことは、大きく報道されています。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=tRp6l_wEZJ0[/youtube]現在も、劉暁波氏の名前が入ったメールは送れない、ネット上の検索も規制がかけられ、そもそも、劉暁波氏の受賞自体の報道規制が取られているようです。
中国政府筋はこの決定を、(スウェーデン語で)「oklokt, arrogant och fördomsfullt(賢明ではなく、傲慢で、偏見に満ちた)」と表現されたと、スウェーデンのマスコミは報じています。
直ちに、北京駐在のノルウェー大使が、中国外務省へ呼び出され、抗議を受けたようですが(記事はこちら、1、2)、以下のビデオにもあるように、そもそも、「ノーベル委員会」とは、スウェーデン、ノルウェーに存在するものの、いずれの政府や官庁とは無関係の、独立した機関であり、大使に抗議をすることは、全くの見当違いと言わざるを得ません。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=Xlbuu_ltBUM[/youtube]劉暁波氏は、政治改革と人権の重要性を訴えた「08憲章」の共同執筆者で、そのため、国家権力の転覆を扇動したとして09年に懲役11年の判決を受けました。こちらに「「08憲章」の和訳があります。ノーベル委員会も述べていましたが、インターネットで、(結果として政府批判となる)民主主義を主張したことが罪になることは、民主主義の国際社会では理解できないことです。オリンピックの開催国ともなった中国、民主化への努力をしてほしいものですが、、、。
12月10日の授賞式に、本人が出席することはありえないと考えられています。オバマ大統領は早くも、「中国は劉暁波氏を開放すべきだ」と言ったようですが、国連の潘基文事務総長は、「人権状況の世界各地での改善を望む国際的な合意が形成されつつあることの表れだ」と、非常に慎重な声明を発表しました。
ストックホルムに住む同世代の中国人は、「我々の世代はこのニュースを歓迎している。」と言っていました。情報化が日々進むこの世界で、中国政府が情報規制をして国民を操作しようとしても、限界があるのではないかと思います。是非、この平和賞をきっかけとして、中国の民主化が進むことを願っております。







こんにちは。
ブリュッセルにて中国の首相の後を追いかけていき、廊下で「立ち話し」ができたとにこにこ話しているどこかの首相も、大国の圧力に屈しないこのノーベル委員会を見習って欲しいものです。
そうですねー。もう少し「外弁慶」となれるよう、努力して欲しいですね。
21世紀のご時世でも中国国内の報道統制、情報管理はたいしたもので、中国国内の若者は劉暁波がどんな人なのか何をしてどうなっているのか知らない人もたくさんいるみたいです。天安門事件からかなり経ちますが、何も変わってないのでしょうね。
ちなみに、中国でバックパッカーをしてた知人からの報告では、私のブログは中国では閲覧できなかったそうです。たぶんボルボとかサーブとかの記事が検閲者の気に食わなかったのかな?と推測してます。日本語ブログなのにだれが中国国内で見ようとするのかは不明ですが、それはともかく、情報統制の徹底ぶりにはちょっと驚きました。
Maggieさんのブログもブロックされているのですか!現在でもこれほどの規制がされ、それを国民がある意味納得している?洗脳されている?理解していない?ことは、本当に驚きです。いつになったらもう少し民主化が進むのでしょうか。現状ではまだまだ望み薄ですね。