日本で働いていた頃、健康診断のアルバイトを定期的にやっていました。診断の中には、聴診や触診なども含まれるのですが、その中で、豊胸手術をした女性も沢山診察しました。私自身、どちらかというと貧乳に近いのですが(笑)、年を取ると確実に重力に逆らえなくなる巨乳より、貧乳の方が醜くないと信じていること、健康診断で見る「シリコン胸」には違和感しか感じないことから、乳癌術後の乳房形成術以外の豊胸術には存在価値を認めていません。「シリコン胸」は、露出がほどほどの洋服を着用した場合には、確かに美しいこともあるかもしれませんが、露出すれば、「シリコン胸」だということは素人目にもわかるものです。
良い例が、Victoria Beckham。前後の写真を比較しなくても、術後の膨らみは明らかに不自然です。もっと露出を抑えればわからないのに、、、。
健康診断では、臥位にして診察をすることがありますが、通常の胸は重力に従って外側に流れますが、「シリコン胸」はそうではありません。美容形成外科医ではない私にも、すぐにわかってしまいます。それに、不自然なので美しくありません。
クリスマス前に、「豊胸用シリコンによる発癌」についてのニュースがフランスで流れました。
PIP(Poly Implant Prothese)というフランスの会社は、一時全世界で第3位のシェアを持っていたようですが、医療用グレードには達しない工業用シリコンを使った疑惑で調査が入り2010年に倒産しました。PIPのシリコンによる豊胸手術を、全世界で30万人、フランスでは3万人の女性が受けていますが、劣悪な素材などの原因で損傷する率が高いのだそうです。
シリコンが損傷することにより発癌するリスクが高いことを理由に挙げ、今回フランス政府は、PIPのシリコンを使っている3万人に対して、無料で除去術を行うことを発表しました。発癌性は大きな問題ですが、豊胸術を受けた女性の中にはその不自然さに後悔している人も少なくないのでは、、、。









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