スウェーデンでは1960年代中頃から、海外からの養子を受け入れることが始まりました。1970年代中頃以降、毎年、900人から1800人がスウェーデンへ養子としてやってきています。現在では、およそ4万5千人の養子がスウェーデンにいます。子供100人のうち1人は海外からの養子となる計算です。
養子の管轄は、Socialstyrelsen(社会保健庁)の下にある、The Swedish Intercountry Adoptions Authority(MIA)であり、その指導の下に、認定された団体が養子縁組の手続きを行っています。その団体の中で最も大きなものが、1969年に設立されたAdoptionscentrumです。これまで2万2千人もの子供が60以上の国々から、Adoptionscentrumを通して、養子として受け入れられてきました。
2008年、2009年に受け入れられた養子は以下の表の通りです。
MIAの規定では、養子縁組をするためには、25歳以上、カップルの場合、Samborは不可で、結婚していなければならないが、シングルでは可能。また、ホモセクシャルのカップルも可能。原則として42歳以下が望ましいが、42歳以上の場合は、それぞれ個別に検討される。
養子を送り出す国で最も数が多いのが、中国。
中国から養子を受ける条件は、最低2年の婚姻期間、BMI40以下、両親ともに、高卒以上の学歴であること。
その他、
インド:30歳以上で、子供との年齢差は40歳以下であること。BMI29以下。シングルでも可。
韓国:44歳未満。夫婦の年齢さ7歳以下。最低11年の教育を受けていること。最低3年の婚姻期間。BMI29以下。
コロンビア:39歳未満。
アフリカや東欧では、比較的年齢制限が緩いようで、年齢制限の記述がない国もあります。
費用に関しては、2008年のデータで、
中国:112000クローネに旅費41000クローネ。
インド:113000クローネに旅費41500クローネ。
韓国:178000クローネに旅費42500クローネ。
コロンビア:164000クローネに旅費67000クローネ。
最も高額なのが韓国、つづいて、ロシアで、173000クローネに旅費64000クローネ。
最も定額なのがタイで、78000クローネに旅費39800クローネ。
実際に子供を迎えに行くまでに、少なくとも数年の待ち時間があるようです。
日本での養子事情を調べたこともありますが、年齢制限は38歳。スウェーデンでも勿論、高齢になれば養子受け入れも難しくなりますが、日本よりはずっとフレキシブルです。養子システム自体が国民に浸透しており、実子がいても養子を受け入れる人もいます。精神的な問題を抱える養子も多いようですが、実子と比べてどうなのかということを検討することは難しい。以前、研修医の女医さんで、人柄も良い韓国からの養子の人がいましたが、そんな成功例もあります。本国に留まることに比べたら環境は恵まれているはずですし、実子でも精神的な問題を抱える人は沢山います。街中でも明らかに養子と思われる親子を目にすることは多いし、偏見もないようです。スウェーデンで養子受け入れが盛んで、条件もフレキシブルなことは、私は良いことだと思っていますし、日本でももっと推進されるべきだと考えています。






こんばんは。
費用や旅費の違いは別として、国によって養子を受ける条件が違ってくるのはどういうわけなんでしょう?
とっても興味深いです!
韓国や台湾からも大勢いるんですねー。
さくらりぼんさん。条件は、スウェーデンではなく、養子を出す国が決めているものなので、各国異なった条件となっています。
あんみつさん。韓国からは現在は殆どないのかと思ったら、意外に多かったことに私もびっくりしました。