つい最近まで、経済的事情により、昇進を止めていたカロリンスカ大学病院。
本来ならば、随分前に昇進しているはずだったのですが、ようやく昇進したのは先秋のこと。今日、新しいネームプレートを受け取りました。
上が今までのもの。下が新しいもの。
スウェーデンでは日本と異なり、アカデミックなタイトルと臨床のタイトルが分かれています。
アカデミックなタイトルは、教授(professor)と、日本で言えば准教授に当たるdocentの2種類。臨床のタイトルは、指導医のようなöverläkareが最も上の位で、その下にspecialistläkare(専門医)、ST läkare(専修医)、 AT läkare(研修医)などの順に続きます。大学病院では、överläkareとspecialistläkareの間にbiträdande överläkareというタイトルがありますが、今回はそのタイトルを頂きました。
ヒエラルキーのないスウェーデン社会といいながら、このようにタイトルが明記されたネームプレートを着けているのは、非常に奇妙ですが、私の経験では、実はヒエラルキーのある社会という印象です。他の病棟で診察したり、外来を担当しているときなど、コメディカルや患者さんがネームプレートをチェックする視線を感じることが多々あります。タイトルから経験値を推測しているのだと思いますが、specialistläkareのタイトルを得たときに、随分仕事がしやすくなったと感じました。
昇進が決まったら、次は給料の交渉です。私は給料を管理する部門の担当者に連絡し、科の全ての医師の給料リストを手に入れました。これは同僚の助言があってのことです。驚くべきことに、リストは簡単に入手できます。スウェーデンでは全ての人間の所得は公的な情報として誰でも知ることができます。Skattverketに連絡して、「xxさんの所得を教えて欲しい。」と言えば、教えてもらえます。
今回の目標は、biträdande överläkareの中で最も高い給与を得ることでした。実力的に考えても、経験からも、高望みとは思えませんでしたが、スウェーデンでの経験が少ないことや、移民であること、女性であることはマイナスになると予想されました。第一回目の交渉では、「No」と言われましたが、結局、biträdande överläkareで最も高い給与を得ている医師が、年度の給与交渉で賃上げとなる同額で折り合いました。つまり、私の希望はほぼ叶えられたことになり、とても嬉しく思いました。私にとっては、収入が増えることよりも、正当に評価されることが重要だったのです。
話は変わって、最近の双子。夜はそれぞれの柵付き子供ベッドで寝ているのですが、お休みのときに、投げキッスをしてくれるようになりました。「おやすみ。」と言うのが辛くなります。しかし、ワイルド度も日々増しています。疲れ切って職場から帰宅しても、マシーンガンのように日々のルチーンをこなし、やんちゃな双子に対して切れることのないよう、悟りを開こうとしています。今までで最大のピンチ、というより、最も辛い日々のような気がします、、、。
「開けない夜はない。」
ことを信じて、、、。








おめでとうございます!! 😀 やはりöverläkareの響き(?)は違いますよね。
私はせめて、specialistläkareのタイトルが貰えたら嬉しいと思っているのですが、いつのことになるやら…
日々お忙しく大変と思いますが、くれぐれもお身体にお気を付けて。
Satoko先生。ありがとうございます。まだ、Biträdandeがついていますけれど、嬉しいです。先生の場合は時間の問題でしょうから、焦らず、スウェーデンでの経験を積み上げていってください。
昇進おめでとうございます!
まるで自分の事のように嬉しいです。私が働いている大学という職場でもヒエラルキーを感じます。そのわりに、学生と先生との間のヒエラルキーが全く感じられませんが…(苦笑)。他の人の給料も皆、毎年の交渉前に目をさらにしてチェックしていますよ。
うちの双子も6歳になって更にパワーアップ。でも1歳ころのように台所に立つ私の両足にしがみついてこなくなったのは嬉しいような寂しいような。
mariyaさん。ありがとうございます!
mariyaさんのところもそうですか!日本の大学では、給料交渉などというオプションがないので、ある意味で楽ですよね。その分、不公平感もあるとは思いますが。
子供はそのときどきの可愛さがありますね。一年前のことはほとんど覚えていない私ですが、現在は手はかかるものの、人間らしさ一杯で可愛いです。最近は抱っこの要求が多くて大変。でも、そのうち懐かしく思い出されるのでしょうね。
おめでとうございます!!
オリンピック同様、
努力と粘りで、勝利!
見習いたい気持ちです。
ガムラおばさん。ありがとうございます!
エジソンの、
Genius is one percent inspiration and ninety-nine percent perspiration.
において、1%のひらめきが大事なのか、99%の努力が大事なのかという議論もありますが、私は「才能は1%あれば良く、あとは努力だ」と考えています。しかし、「努力できる」ことも、ある意味、才能なのかもしれませんが、、、。
遅ればせながら、昇進おめでとうございます。最近は職種別の色付きプレート付けているので、看護師だとあまり名札をじろじろ見られなくなった様に感じますが、お医者様だとやっぱり名札の階級、私もチェックしてます。双子ちゃんの育児をこなしながら、キャリアも積まれているお姿が素敵です。
Vårrulleさん。ご無沙汰しています!
GCの会、楽しそうですね!今度はGCといわず、Gの臓器に近いUも仲間に入れてください!
やはり、医師の階級、チェックしますよね。ÖL(b付きですが)の威力は、水戸黄門の印籠のようだと思います。特に、移民医師には大きな差がありますね。
Kくんも大きくなったでしょうね!メッセージ、ありがとうございます。
はじめまして!そして昇進おめでとうございます。
以前スウェーデンに住んでいたこともあり、在端邦人の方のブログをチェックしていたら、こちらにたどりつきました。
drpionさんの、愛のある記事がとても素敵だな~、と思いながら拝見しておりました。双子さんの育児にもお仕事にも邁進されているご様子が魅力的です。
実は私自身が双子の片一方なのですが、社会人になるまで双子として実家で育ったことはとても幸せでした。
また、私の両親もそのように申しております。3歳以降は特に二人で遊ぶので親の手がかからなかった。とも^^
また拝見に参りますね^^
さわやかな記事を楽しみにしてます!
ゆきこさん。はじめまして!ありがとうございます!
双子でお育ちになったゆきこさんから、「双子として幸せに育った」というお話を伺うと、とても嬉しく、将来が楽しみになります。現在は、育児と仕事とで一杯一杯の人生ですが、3歳から少し楽になることを心待ちにして頑張ります!
これからもよろしくお願いいたします!
はじめまして。
古い記事に失礼します。
ビクトリア皇太女のニュースを検索して辿りつきました。
そのほかの記事にも魅かれてときどき読ませてもらっています。
おくればせですみませんが、ご昇進おめでとうございます。
異国で外国語での医師生活、しかもいろいろな競争やら人間関係が複雑そうにお見受けする大学病院で、ご苦労や努力も半端ではないでしょうに、ご立派です。
在外日本人として、勇気をくださいます。
これから先にも沢山のチャンスが訪れますこと、心からお祈り申し上げます。
フレジェさん。
はじめまして。コメント連投ありがとうございます。
私もコメントを下さる方々には、勇気を頂いております。
これからもよろしくお願いいたします!
どうも、こんにちは。
古い記事にコメント失礼致します。
異国での昇進。本当におめでとうございます。
移民である点や女性である点が影響するかも・・ヒエラルキーのある社会という部分に考えさせられるものがありました。
こういった部分は現地の方のお話を伺わないと分からない部分ですよね。
先生の存在は、移民を考えている私にとってはとても大きいです。
今後とも過去ログへのレスをお許し頂けますように宜しくお願いします。
walsingamさん。はじめまして。
どちらへの移住をお考えになっているのか存じませんが、やはり移民である以上、不利な部分はあるのが当然だと思っています。
頑張ってくださいね!