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報道への不信感

本当は少し明るい話題で4月のエントリーを始めたかったのですが、あまりの驚きで口が開いたままになったので、他の方と感情を共有したいと思い、この記事を書かせていただきます。

 

福島原発で、被害を食い止めるために懸命に頑張っていらっしゃる、数百人の作業員の方に関するニュースには、切なくなるほどの感謝と尊敬の念で一杯になります。こちらスウェーデンでは、「私」を犠牲にして働くという価値観はありえませんので、スウェーデン人自身が、「スウェーデン人だったら、(東電や関連会社を)即座に退社してでも、危険な現場では働かない。」と言い切ります。「他人のために身の危険を顧みず働く」というのは、言ってみれば日本人の美徳の一つなのではないでしょうか。

 

3月29日付、読売新聞の記事で、原発で働く人達の、過酷な勤務状況が報道されていました。あまりにひどい現場の状況に、怒りさえ覚えたほどでした。

以下に、記事全文を引用します。

 予断を許さない状況が続く東京電力福島第一原子力発電所で修復作業に当たっている作業員の厳しい労働環境が28日、明らかになった。

 この日記者会見した経済産業省原子力安全・保安院福島第一原子力保安検査官事務所の横田一磨所長(39)によると、朝食はビスケットと野菜ジュース、夕食は非常食用の五目ご飯などと缶詰で、1日2食となっている。

 夜は同原発1号機から北西に約300メートル離れた「免震重要棟」の緊急時対策室で雑魚寝する。各人に配布されているのは毛布1枚だ。

 東電によると28日現在、同社や協力会社の計450人が所内で作業に携わっている。

          ◇

 28日、経済産業省原子力安全・保安院の記者会見などで明らかになった東京電力福島第一原子力発電所の作業員らの過酷な労働環境。限られた食事、高い放射線量の中、危険と隣り合わせの修復作業が続く。

 ◆日課◆

 原子力安全・保安院福島第一原子力保安検査官事務所の横田一磨所長(39)は22~26日、作業員への指示を行ったり、作業員らが食事や睡眠を取ったりする免震重要棟の「緊急時対策室」に滞在、28日会見を開いて状況を報告した。

 免震棟は地震の揺れを軽減できる構造で、昨年7月に利用が始まった。東電によると、2号機で爆発が起きた15日には、東電と協力会社の作業員や技術者計約800人のうち、原子炉への注水を行う約50人を除いていったん所外に避難したが、その後は270~580人程度が所内にいる。

 横田所長によると、作業員らは、毎日午前7時にミーティングを行い、各原子炉の状況や作業手順を確認。午前10時頃から午後5時頃まで作業を行い、免震棟に戻って夕食となる。就寝は午後10時過ぎ。夜勤の作業員は寝ずに、計器の数値を監視する。

 1日2回の食事のうち、朝は1袋十数枚入りのビスケットを2袋に野菜ジュース。夕食は、水を入れて発熱剤で温められるワカメご飯や五目ご飯、キノコご飯やドライカレーなどと鶏肉やサバの缶詰1個。飲料水は1人1日1・5リットル配られているが、貴重なため、手洗いはアルコールを使っている。風呂やシャワーは使えず、着替えもほとんどない。

 救援物資の増加も検討されているが、周辺の放射線量が高いため、ヘリコプターでの輸送はできず、東電のバスで運搬している。

 東電の現地のリーダー格の男性職員は当初、「乾パンで飢えをしのいだ。わずかな仮眠で仕事を続け、乾パンをかむ力もなくなってきた。お茶が飲みたい」と本店社員に訴えていた。

 ◆士気◆

 夜は冷え込んで寒いが、対策室や廊下で雑魚寝となる。対策室は約35メートル四方で“すし詰め状態”。イスを並べて寝る作業員もいる。

 地震が発生した11日からしばらく所内に詰めていたという東電社員は、当初は23時間勤務して1時間の仮眠を取る程度だったという。

 屋外の放射線量は依然として高い。このため、免震棟の床に鉛のシートを張るなどして、建物の内部の放射線量を毎時2~3マイクロ・シーベルトに抑えている。

 タービン建屋にたまった水などから高い放射線量を測定していることもあり、横田所長は今後の作業では、「水たまりを避けるなどの注意が必要だ」と話す。

 作業員は交代があるが、「幹部は(現場を)離れるのは難しい」(横田所長)状況だという。夜のミーティングの終わりには、東電社員の「がんばろう」のかけ声とともに一本締めで、士気を高めているという。
(2011年3月29日03時03分 読売新聞)

 

問題はここからです。

今日、同じ記事をチェックしようとしました。

そうしたら、この記事が以下のように書き換えられているではないですか!

予断を許さない状況が続く東京電力福島第一原子力発電所で修復作業に当たっている作業員の厳しい労働環境が28日、明らかになった。

この日記者会見した経済産業省原子力安全・保安院福島第一原子力保安検査官事務所の横田一磨所長(39)によると、朝食はビスケットと野菜ジュース、夕食は非常食用の五目ご飯などと缶詰で、1日2食となっている。

夜は同原発1号機から北西に約300メートル離れた「免震重要棟」の緊急時対策室で雑魚寝する。各人に配布されているのは毛布1枚だ。

東電によると28日現在、同社や協力会社の計450人が所内で作業に携わっている。(2011年3月29日09時06分  読売新聞)

 

後半の部分が全て消去されています。なんということでしょうか!

このような報道機関のやり方は、あまりにひどいと思います。

現場の悲惨な状況を、克明に伝えることは不適当という判断なのでしょうか。これは、政治的配慮による情報操作なのか。現在の日本で、こんなことがあるなんて!

怒りを通り越して、心がつぶれそうになります。

皆様はどのような感想をお持ちになるでしょうか?

2 comments to 報道への不信感

  • 通りすがり

    ここの新聞に限らず、日本のメジャーな報道機関はまるで戦時中のような規制がしかれてるのではと感じてしまうほどです。
    海外にその事実を少しでも知って欲しいと思っています。

    • 読売新聞だけではないのですね。海外は勿論のこと、日本国民も、しっかりと認識すべきですね。

      いまだに、何がどうなっているのか、狐につままれたような思いとともに、もし、これが政治的なものであれば、怒りがこみあげてきます。

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