7月22日15時26分、ノルウェーの首都オスロの官公庁街で爆弾が爆発しました。
爆弾の重量は500キログラムともみられ、現在までに少なくとも7人が死亡。
与党、労働党のビルも破壊されます。
その後、数時間も経たないうちに、オスロ郊外、数十キロに位置する島、Utöyaで第二の惨劇が始まります。
この島では、与党労働党の青年部のキャンプが行われていました。600人ほどがこのキャンプに参加しており、その多くは、14歳から18歳でした。

警察の制服を着た一人の若者が、子供達を集合させ整列させます。最初に集まってきたのは、30-40人程度。そこで、子供達に向かって射撃を始めたのです。逃げる人達を島中おいかけて射殺し、水際に隠れていた人が多く殺されました。水に飛び込んで逃げようとした人達をも撃ち殺しました。その様子を空から写した写真です。岩の上に銃を持って立っている犯人と、その回りに散乱している被害者の体。
射撃が始まってから、およそ2時間して、警察が到着しました。
32歳のノルウェー人、Anders Behring Breivikが逮捕されました。
負傷者の救助。
水中へ逃げた人の救助。
しかし、島中に散乱する被害者のなきがら。
水中の捜索。
捜索は夜も行われました。
現在までに、少なくとも85人の死亡が確認されています。
無事に家族と再会できた人。
大惨劇から一夜明けた今日、ノルウェーの人々は悲しみに沈んでいます。
国王一家も弔問に。
容疑者は、以前、ノルウェーの右翼党で活動していたことがあります。20代後半に極右翼思想となったと報道されています。17日のTwitterの書き込みで、哲学者、John Stuart Millの言葉、
“One person with a belief is equal to the force of 100,000 who have only interests.”
を引用しています。オスロ市内の爆破テロと、銃乱射ともに、同容疑者の犯行だということ。共犯者の可能性もあるようですが、まだ明らかになっていません。
容疑者は、今回の爆破や大量殺人の動機を警察に説明するようですが、国粋主義、反イスラム主義によるものだと推測されています。スウェーデンでもスウェーデン民主党のようなラシスト分子が増殖していることを考えると、移民政策の難しさを改めて感じます。
容疑者は6トンもの化学肥料を購入し、80日かけて爆弾を作成しました。直前の18日の日記には、「準備ができた」ことが記載されているようです。
犯行直前に、フィンランドの政治家に、自分のマニュフェスト1500ページとビデオを送りつけたとのこと。
何の罪もない少年少女の命がこれだけ沢山失われても、死刑のないノルウェーでは、終身刑どころか、21年で出所する可能性があるということです。
古来から、人間は利権だけではなく、人種や思想、宗教の違いで殺し合いをしてきました。
人間とは、何と愚かな動物なのでしょうか。
オバマ大統領が、「暴力は許さない」と言っていましたが、ビンラデン殺害のことを思い出すと、ダブルモラルであり、アイロニカルでした。
今回、事件の始めには、「イスラム過激派」の犯行という情報も流れました。もし、犯人がイスラム過激派であったら、少なくとも、移民、イスラム教徒排除の方向に議論が進んだことでしょう。犯人が生粋のノルウェー人だったことで、多くの人が違う観点から考える機会になった、いえ、そうなることを望んでいます。今はただ、犠牲になった人のご冥福をお祈りするばかりです。







何が起こったのか全く理解できないという一言です。
90年代初頭のLasermannenを思い起こしました。こちらの犯人は終身刑となりました(しばらく前に期間限定の刑を本人は申請したようですが却下)。
なぜ?という思いしかないのですが、きっと彼の説明をいくら聞いて私には分からないだろうと…。
Cindraさん。彼は精神疾患を持っているに違いありません。ターゲットを子供にするなんて、どうしてもどうしても理解できないし、絶対に許せません。