Visits

Online: 1
Today: 113
Week: 770
Overall: 5413253

Flag counter

free counters

Tyst minut- Moment of silence

オスロでは、今回のテロで亡くなった人を悼んで、15万人以上の人々がバラの花を持って集まりました。

首相も。


皇太子夫妻も。皇太子妃の(腹違いの)お兄さんは警察官で、島で警護に当たっていましたが、犯人に射殺されたそうです。(ノルウェーの警察官は拳銃非携帯とのこと)

 

 

ノルウェーでは、正午に、Moment of silence、黙祷が捧げられましたが、ノルウェーの兄貴分である、こちらスウェーデンでも、正午に黙祷(Tyst minut)が行われました。

 

今日は朝から膀胱全摘の手術で、正午にはおよそ3分の2ほどの進行状況でしたが、我々外科医も、看護師も、手を止めて、1分間の黙祷を。ニュースの映像を思い出し、涙が出そうになります。

私の助手をしてくれた、イスラムに縁のあるスウェーデン人は、

「あいつは気違いだ。でも、これで、イスラム人だけが批判されなくなる。」

とつぶやきました。かなり、contraversialな発言でしたが、そう感じる人もいるのだなと、、、。

今日になっても、まだ島では5人が行方不明です。

皆、20歳以下の、政治に興味を持つ少年少女たちです。

生存者へのインタビューでは、殆どの少年少女たちが、負傷しながらも、

「これで、我々の活動を止めるようなことがあってはいけない。」

と強く語っているのには、心を打たれました。

肩を打ちぬかれ、頭に銃口を当てられたこの少年。傍にいた11歳の少年が、

「撃たないで!あなたは僕のお父さんを殺した。それで十分だ。」

と、犯人に懇願して、奇跡的に開放されたそうです。


 

今日は、Anders Behring Breivik容疑者の勾留期間延長の審理が、オスロの裁判所で行われました。

裁判所に移送される容疑者。不敵な笑みを浮かべています。容疑者は審理が公開で行われることを希望しましたが、共犯者の存在が否定できないことなどから、非公開で行われました。

容疑者の目的は、「ノルウェーおよび、西ヨーロッパをイスラム化から救うこと」であり、したがって、移民に寛容な労働党を標的としたようです。そして、将来、労働党に加わる人間を出さないために、青少年を狙ったと。許せない、、、。

日本に住んでいたときは、「資本主義」に疑問を抱いたこともなく、「頑張った人間が報われる社会」が最善だと考えていました。また、移民受け入れに消極的な、日本の移民政策についても、あまり考えることもありませんでした。

 

今回の容疑者は、9年もの年月をかけてテロの準備をし、子供を標的にするなど、精神異常があるとしか考ようがありませんが、どんな国でも、厳しい社会情勢の中で、社会的弱者が増加すると、その不満が凶悪事件となることは、多くあります。それも、見た目、正常に見える人が。そんなことを考えると、強者が弱者を助けるという、社会主義の重要性を否定できなくなります。私自身は、日本でもスウェーデンでも、職場である医療現場において、福祉に寄生する輩には腹立たしく感じることも多かったこともあり、行き過ぎた社会主義は好きではありません。どうにか、資本主義と社会主義の程よいバランスがうまく取れないものかと思いますが、それは非常に難しい。今回のテロでは、必ずや、容疑者に賛同し、崇める社会の不満分子が少なからずいるに違いありません。そして、そういった人間を洗脳、リクルートするのが、容疑者の目的でもあるのです。

 

アルカイーダなどのテロ組織は別としても、ヨーロッパにいると、日本ではとても感じることのできないような、「反イスラム」の動きを感じます。同時に、であるからこそ、殊にスウェーデンでは、「ラシスト」が非常に醜いものとされ、移民問題を、移民に否定的な観点から議論すること事態、タブー視されています。モスリムによる犯罪が大きく報道されるばかりでなく、社会に融合しないモスリムの問題や、女性蔑視など独特な家族形態から、かなりの偏見もあります。しかしながら、スウェーデンにおける移民政策の問題の原因は、スウェーデンが面倒を見ることのできるキャパシテイー以上の移民を受け入れていることが、その一つなのではないかと、個人的には思っています。

 

こんなスウェーデンの移民政策をみると、「日本は移民を受け入れるべきではない」という意見が出るのは当然です。移民を受け入れれば、勿論、それによる効用も期待できますが、弊害も必至でしょう。しかし、だからといって、先進国である日本が、移民を受け入れなくて良いのか。数の多寡に関わらず、「難民の面倒をみる」というのは、世界における先進国の義務ではないのか、、、。

 

こんな、日本では頭の片隅にもなかったようなことを、スウェーデンでは考えるようになりました。政治や経済、歴史や宗教は門外漢の私には、とてつもなく大きな、難しい問題で、結局、何が正しいのかわからないのですが、、、。

 

今日は最後に、今回のテロの容疑者(犯人)、Anders Behring Breivikが、犯行直前に各方面に送ったマニュフェストのビデオのリンクを紹介したいと思います。

このビデオのファイルに関しては、既にYoutubeでは、閲覧こそできるものの、画像をペーストすることができないようになっています。このマニュフェストを世界に広めて、一人でも多くの人間を洗脳することが、犯人の目的であるため、たとえリンクであっても紹介することが適当であるかどうか、非常に悩みました。しかし、これにより、いかに犯人が正気ではないということや、日本では馴染みの薄いモスリムを巡る事情を、日本人に少しでも理解してほしいという理由で、リンクすることにしました。1500ページに及ぶマニュフェストでは、移民を受け入れない、日本や韓国が理想だという記述もあるようです。因みに、犯人は移民を多く受け入れるスウェーデンを嫌悪しており、「ボルボ、ABBA、Ingmar Bergmanを輩出した国は、北ヨーロッパのボスニアとなるだろう。」と書かれています。

 

 

1500ページに渡るマニュフェストは、こちらから閲覧することができます。

最高刑が21年懲役のノルウェーでも、死刑を望む声が高いそうです。

当たり前です。許せない、、、。

4 comments to Tyst minut- Moment of silence

  • こぐまなみん

    この事件を筆頭に理解できない、悲しい事件が世界中に起きていることに疑問と不安がぬぐえません。でも、バラを一輪ずつ持って集まった人たちの気持ちの強さを信じたいです。
    人間の内側にある真の強さを。

    • 島での大量殺人の惨劇を、水中にもぐることで生き延びた21歳の青年の言葉です。

      Vi har fått ett fantastiskt stöd, men det viktiga är att vi har varandra. Utöya står för glädje, vänskap och det som var vackert. Vi hoppas kunna komma tillbaka och visa att han inte har vunnit.
      私達は、素晴らしい支援を得ています。しかし、重要なのは、私達には仲間が存在するということです。Utöya島には、喜びと友情がある、美しい島です。私達はまたあの島へもどって、彼が勝ったのではないということを示したい。

      こぐまなみんさんがおっしゃる、人間の内側の強さを感じます。

  • Papagoya

    いつも詳しい情報、ありがとうございます。あまりにも残酷すぎて理解できない事件でしたが、この事件は「異常者の犯行」という括りだけでは語れない、社会に深く根ざしている問題を突きつけているような気がします。政治、経済、歴史、宗教などの専門家じゃなくても、誰もがどんどん問いかけて考えることが実は一番大事なことなんだと私は思います。

    コメントでも紹介されているように、生き延びた若者の言葉は力強く、救われる思いです。

    • Papagoyaさん。そうですね。一般庶民である我々に出来ることは、事件を契機に、様々な問題に対峙してゆき、それを将来へ生かすことですね。

      他にも様々な生存者の言葉がありますが、どれも心に深く突き刺さると同時に、苦難を経験し乗り越えた人間の強さを感じさせられます。

Leave a Reply

You can use these HTML tags

<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

  

  

  


Warning: mysql_query() [function.mysql-query]: No such file or directory in /var/www/drpion.se/public_html/alltidleende/wp-content/plugins/quickstats/quickstats.php on line 345

Warning: mysql_query() [function.mysql-query]: A link to the server could not be established in /var/www/drpion.se/public_html/alltidleende/wp-content/plugins/quickstats/quickstats.php on line 345

Warning: mysql_query() [function.mysql-query]: No such file or directory in /var/www/drpion.se/public_html/alltidleende/wp-content/plugins/quickstats/quickstats.php on line 346

Warning: mysql_query() [function.mysql-query]: A link to the server could not be established in /var/www/drpion.se/public_html/alltidleende/wp-content/plugins/quickstats/quickstats.php on line 346

Warning: mysql_fetch_row() expects parameter 1 to be resource, boolean given in /var/www/drpion.se/public_html/alltidleende/wp-content/plugins/quickstats/quickstats.php on line 346