2月は、公私共にさまざまなことがあり、心身のコントロールが大変な時間を過ごしました。
大きな手術も沢山ありました。久し振りの骨盤内臓器全摘術は8時間にも及び、術後管理も難渋しています。気持ちが落ち込んでいるときは、忙しいくらいの方が良いのですが、体調が悪いときは、やはり忙しいときついですね。
とはいえ、気温は零度くらいまで上がってきていて、もしかすると春?という雰囲気もあります。しかし、湖はまだ凍っているし、雪も残っています。3月に大雪が降ることも珍しくありません。それでも、出勤時間に明るいのは、とても助かります。
先日会った20代女性の患者さん。虫垂炎の診断で手術をしましたが、実は虫垂癌でした。その後、再発をして、子宮全摘、両側卵巣全摘、結腸一部摘出となりました。自分で排尿することができないため泌尿器科受診となり、自己導尿をしています。膀胱鏡のため私の外来にきましたが、彼女の明るいことといったら。
沢山のコメントやメールをいただいた一つ前の記事では、不妊に悩む友人の話題を取り上げましたが、この患者さんの明るさと前向きな生き方に接すると、「不妊で悩むこと」や、「友人の思いやりに欠ける行動に傷付くこと」などが、とるに足らぬことに感じられてしまいました。彼女は、自分の子供を持つことは勿論、妊娠することもできません。それでも、こうやって前向きに生きている。彼女は、パートナーが付き添っての受診でした。大変な病歴は二人の問題となることを承知で、彼女を支えるパートナーがいる。きっと、彼女の人間的魅力のなせる業なのでしょう。自分が不幸だと思ったとき、自分よりも不幸な人が沢山いることは知っていても、自分の持っている幸せに感謝し、満足することは難しいものです。私を含めて。
しかし、このまだ20代の若さで苦難の道を歩んでいる彼女の明るい顔は、まさに電撃ショックのようで、私の中に強烈な感情が湧き上がってきました。私は何て未熟でちっぽけな人間なんだろう。彼女の生き様に対する感動と自己嫌悪とが混じり合って、涙がこぼれそうになりました。こんな出会いがあったことに、深く感謝します。







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