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スウェーデンスタイル、プラスマイナス

通勤途中で見つけたポスター。

「We love dogs. BUT pick up after your dogs, thanks』

という意味です。

つまり、犬は大好きよ。だけど、糞は拾っていってね。と。

日本では、

のような表現になると思います。

ネガテイブなことを言う時に、ポジテイブなことから始めるスタイルは、典型的なスウェーデン式だと私は感じています。ボスと話をするときでも、ポジテイブ、ネガテイブ、そしてポジテイブで締めるということが多いですね。

ネガテイブなことを言わなければいけない時でも、随分全体としての印象が変わってきます。私がスウェーデンで学んだことの一つでもあります。

プラス、マイナス、プラスのサンドイッチ方式。

 

夏の思い出1

観測史上最も暑かった夏。室内28度、室外(テラス)ほぼ40度。基本、空調なしの国としては辛かった。

 

野生のサクランボ、自分で植えたサクランボ、豊作!

Farfar(父方の祖父)が白樺の木に板を渡して作ってくれたブランコ。

白樺の木を支えとして作成中の小屋。スウェーデン語でもkojaと言います。同じくfarfar作。

私のこよなく愛する芍薬の花。

外にいるときはiPadから離れて欲しいのだけど、、、。

mormor(母方の祖母)とmorfar(母方の祖父)が日本から遊びに来てくれて、一緒にトランポリンで跳ねました。

近くの海水浴場で。喉元過ぎれば熱さを忘れるとは良く言ったもの。あの暑さが懐かしい。

ちょっとお疲れモード

職場では、数十年続いた男尊女卑の体制を変えるべき動きが夏前からあります。壮絶な闘いなのですが、決着がある程度ついたらまとめてみようかと思っているところです。

 

壮絶な闘いの中で、私は7月からロボットによる膀胱全摘、尿路変向の完全体腔内手術を執刀していますが、今週も1件。しかもCTの読みを大きく上回る局所進展性の癌。とにかく難しい手術です。

翌日、これも解剖学的にも病期的にも、もの凄く難しい前立腺全摘+リンパ節郭清術が2件。久しぶりにオペ終了が20時を過ぎ、ヘトヘトになって家へ帰り着きました。

最近は経験値から、難しい症例が多く回ってくるのと、ご指名があるのとで、以前のようにイージーケースは担当しなくなりましたが、毎回、学びも多く、自分でも上達していることを実感します。ロボットによる前立腺手術は、出産後の2013年から始め、今までに400例近くを執刀していますが、それでも難易度の高い症例は難しい。外科医が一人前になり、敏腕外科医となるまでには気が遠くなるほどの時間と経験が必要なのだと改めて思います。日本では大病院が多すぎて症例が分散しているため、世界で一流と言われるような外科医が育つのは難しいことが多いです。国際的なレベルで伍して行けるようになった私の置かれた環境に感謝しなければいけないなあと思います。紹介状で、「(世界的に有名な外科医の)教授かdrpion」の2択の術者希望もあり、ちょっと感動してしまったり。ロボットのない医療圏からは沢山の患者さんが手術目的で受診されますが、スウェーデンの片田舎でちょっと評判になり、「日本人の女医さん」への術者希望があったり。病院の婦人科の助っ人にもいつもご指名を受けるようになりました。もっとも、壮絶な競争を勝ち抜かなければいけないのだけれど。

新入りの果樹たち

今回、芝を張った部分の庭に植えたのは果樹2本。

 

こちらは、黄色いプラムの木。日本の梅の代用になるそうなので、是非欲しかったのです。

 

そしてこちらは、梨です。

本当はAnjouという種類を探していましたが見つからなかったのでWilliamsという種類。

 

今回、初めてストックホルムの南にあるÖsmo Plantshopで購入しました。

品揃えもサービスも良い。さらに、カフェが最高です。カフェでは自家製のケーキなどが食べられる他、ベジタリアンのビュッフェがあります。スイス出身の優しいおじさまが家族でやっているお店です。

大きな池もあり、見事な錦鯉が沢山泳いでいます。芸者という名前の鯉もいるんですって。

おじさまのアドバイス通りに植樹しました。いつ結実するか楽しみです!

全身筋肉痛

サマーハウスは休暇のために持つものと思っていましたが、スウェーデン人はサマーハウスでは働いています。リノベーションだったり、庭の手入れだったりと、常に何かプロジェクトがあるからです。

 

我が家のサマーハウスも同様。特に、庭は工事現場のような状態でした。購入した年の夏に、庭師さんの手を借りて土地の半分くらいを整えましたが、その時に、芝生も半分くらい植えました。残りの半分は雑草ぼうぼう状態で、ゴミ捨て場になっていたりもして、折角の海を望む景観を損ねており、何とかしなければいけないと思っていました。

整地と8割方の芝生を植える作業は、リトアニアから出稼ぎにきているお兄さんたちにお願いしました。

芝生の種を蒔く方法もありますが、以前と同様、成長した芝生を購入しました。

このような形です。この一つの単位が70ロール。これを7単位購入しました。


ロール一つは1平方メートル。

 

芝生を置き終わったところ。



最初の2週間ほどは、十分な水が必要です。今年の夏は酷暑で、地下水も未だに不足しています。夏の始めに芝を植えた知人は、全て枯らせてしまったそうです。

以前からあるニワトコの老木が、新しい芝生の上に美しい姿を見せています。

 

私自身は100ロールほど植えました。白樺の木を支柱として作ったブランコの下など。

以前は、周りは雑草で、風情がありませんでした。

芝生を植える場所の整地をし、芝生を運び、時には整形して植える。スクワットに上半身の運動も必要な力仕事で、5時間はかかかったでしょうか。翌日は身体中が筋肉痛でした。

新しく植樹した木についてはこの次に!

ややこしいスウェーデン語

移住10年になり、スウェーデン語で夢を見るくらいになってきましたが、語学に全く問題がないとは言えません。

職業柄、診断書を書くことがありますが、今日の患者さんは膀胱癌で膀胱全摘の手術のため入院中。診断を受ける前に予約した旅行のキャンセルのための診断書です。

 

Jag avråder inte från att resa, patientens tillstånd utgör inget hinder för resan.

avråder = advice againstにinte = notが続きます。att resa = to travelです。against とnotでダブルにnegativeでpositiveになります。

I do not advice against to travel.

つまり、旅行して良いということになる訳です。二つ目の文章は、患者の状態は旅行に差し支えるものではないという意味なので、文章を二つ読むとわかりやすくはなりますが、最初は頭の中が???となってしまい、思わず、Ja = Yesを選択しそうになりました。それでは、患者さんは旅行をキャンセルできないことになります。

 

 

無事に旅行がキャンセルできるといいのですが、、、。

母校の学生さんたちと小児病棟見学

母校である慶應義塾大学医学部には、国際医学研究会(IMA)という学生のグループがあります。

6年生の夏に、主にブラジルで1ヶ月に渡り医療活動をするグループで、活動資金は自分たちでスポンサーを探し集めています。

今年は、ブラジルでの活動の後に、スウェーデンの医療、介護の現場を見学したいということで、コーデイネーターを引き受けました。

介護施設、ホスピス、高度在宅医療、カロリンスカ研究所などを見学した後(団員ブログ記事)、カロリンスカ大学病院新病院のうち、小児病棟を見学しました。私が働いている骨盤内癌部門は病棟の引っ越しが10月末であるため、本格的に稼働していないため、ポスドク時代からの旧友である小児神経内科医のEliちゃんに案内役をお願いしました。

以前にもご紹介しましたが、病児がテラピストや両親などと一緒に遊んだり治療したりできる屋外の遊び場。

勿論、屋内にも遊び場があります。その一角には、採血や各種検査、処置の模擬練習ができるコーナーがあります。これにより、子供達の処置に対する恐怖心を軽減させることができます。また、スウェーデンでは原則として全ての処置に両親が同席します。

新病院は大きく4つのブロックに分かれ、それらが東西の方向に位置しています。ブロックごとに廊下の色、そして、病室内のバスルームの壁の色が決められており、小児病棟は黄色となっています。

バスルームの壁も黄色ですね!

新病院は基本的に全個室。バスルームには、トイレ、シャワーの他に、洗濯機があります。感染性がある場合でも、病室内で処理ができます。

各病室には、このように患者さんを持ち上げる装置があり、患者さんの移動などで医療従事者の体にかかる負担を軽減することができます。

物資の輸送は、基本的に全自動のロボットによりなされています。小児病等だけで30台のロボットがあります。ロボットの駐機場、また、ロボット専用のエレベーターがあります。

ちょっとした家具も北欧のデザイン家具で素敵です。

スウェーデンでは病院の建築費の0.5%を芸術に当てるという法律があり、各所に海外や彫刻などの芸術品が置かれています。

4ブロックの建物にはそれぞれ吹き抜けがあり、天窓から天然光が入るようになっています。

こちらは、小児専用の救急外来ですが、救急車は直接建物の中に入ることができるようになっています。

最後に、旧病院の前で記念撮影!カロリンスカ病院訪問の様子も団員の方が記事にしてくれています。

3人の後輩達、とても優秀です。団員の1人は一卵性双生児だそうで、兄弟ともに幼稚舎から慶應の医学部へ進んでいます。双子の親としては、どんなご両親なんだろうと興味津々。

若き後輩からも沢山エネルギーをもらい、彼らの将来が輝かしいものであるように祈り、いつかどこかで再会することを約束してお別れしました。ありがとう!

実りの秋?

サマーハウスには3本のリンゴの木を植えました。

そのうちの2本に実が生りました。

こちらの結実は2回目です。

こちらは今年初めて結実!嬉しい!

 

去年植えたばかりのIngrid Marieは来年?再来年?

 

近くの農場に野菜を買い出しに行ったときに、子供達が摘んだ向日葵。スウェーデン語でも太陽の花(solros)と言います。

美味しい牛乳を求めて牧場へ

美味しい牛乳が飲みたくて、郊外の牧場を訪ねました。

まずは子供たちはアイスクリーム。

 

そしてミルク!美味しい!!!

 

 

牛さんたちは放牧中で牛舎は空っぽでしたが、生後2週間の仔牛がいたので見せてもらいました。セレン欠乏症で生まれてきたため、オッパイをうまく吸えなかった仔牛を母牛は見捨てたそうです。その後、セレンを補充して元気になったのだとか。人間でセレン欠乏症はほとんど見かけないですが、牛では珍しくないようです。興味津々の息子と娘は、ナデナデさせてもらって大喜び。

後から、「お母さんは僕が病気でも捨てないよね。」と言っていた息子。子供心にも感じることがあったんでしょうね。

地元のチーズなども売られています。こういう環境って、贅沢だなあ。

Grundskola入学に関する手紙

8月20日に娘と息子はgrundskolaに入学します。これは6歳から始まる9年間の初等教育です。

入学希望はネットで優先順位をつけて申し込みます。私達は、とにかく送り迎えが便利ということで、自宅の前にあるgrundskolaを第一希望にしましたが、運よく第一希望の学校に入学できることになりました。入学決定通知は受け取ってはいたものの、入学1週間前になって、ようやく案内の手紙が届きました。

 

 

最初の3日間は親が付き添います。我が家ではフレキシブルな夫の役目(私が勤務予定希望を提出するときには、付き添いが必要だという情報は受け取っていませんから、当然、フルタイムの勤務予定となっており、どうする訳にも行きません。勿論、ここはスウェーデンですから勤務変更もできないことはありませんが、大学病院が新病院に一部引っ越し、組織構成が全く新しくなったことで喧嘩が勃発しており、生き残りのためには、休みを取らない方がベターという状況です。)。

 

この他、先生の名前や、クラスメートの名前などの書類が送られてきました。元々は娘と息子は別々のクラスだったのですが、同じクラスにして欲しいという希望を出し、受け入れられていました。同じ保育園から合計4名が同じ学校に進むのですが、4名とも同じクラス。1クラスが28名で女子が16名、男子が12名、合計で5クラスです。そして、担任の先生は1クラスにつき2人。贅沢です。何でも、スウェーデンで最も大きなgrundskolaで、1200名の生徒が在籍しているそうです。

 

新しい一歩を踏み出す娘と息子。不安はあるけれど希望は一杯。とても楽しみです!


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